flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

権五郎神社

2015-09-14 00:00:00 | かみのやしろ

(御霊神社 神奈川県鎌倉市坂ノ下 旧村社)
 相模平氏である大庭氏、梶原氏、鎌倉氏、長尾氏、村岡氏の五氏五霊を祀ったことから、五霊→御霊(ごりょう)神社になったとされる。その内の一柱である鎌倉権五郎景政が後に主祭神となり、権五郎神社と呼ばれるようになった。景政の伝承に次のものがある。後三年の役(永保三年:1083)に金沢の柵(秋田県横手市)を攻めた際、鳥海三郎という者に右眼に矢を射ち込まれた。然し彼は怯まず、その矢を抜かずして反撃し相手を倒してしまった。そして味方の陣に帰り兜を取り「景政手負いたり」と発し倒れた。そこで味方の三浦の平太為次という武士が景政の眼に刺さった矢を抜こうと貫(つらぬき:毛皮で造った靴)を履いたまま景政の面に足をかけた。すると景政は「弓矢に当たって死するは武士の本望だ。なのに土足をもって面を踏むとは何事ぞ」と刀を構えてその無礼を叱咤した。為次は驚いてその無礼を謝したという。
    
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