flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

洲原

2016-11-20 00:00:00 | 水のほとり

(愛知県刈谷市井ヶ谷町 1996年2月12日)
 かつてこの地には新池と呼ばれる溜め池があり、堰堤の決壊や水漏れで悩まされたため、明暦元年(1655)美濃国武儀郡須原村(岐阜県美濃市須原)から、五穀豊穣の利益のある洲原神社を勧請し、それ以降「洲原池」と呼ばれるようになったという。面積16ha,灌漑面積200ha,貯水量25万m3の洲原池を中心に、昭和44年(1969)洲原公園が整備された。また、翌年には隣接して愛知教育大学が岡崎から移転し、排水により洲原池の水質が悪化した。この洲原池付近は縄文時代の狩猟場である松ヶ崎遺跡であり、更に8世紀後半から10世紀にかけて灰釉陶器が焼成された、77基からなる井ヶ谷古窯跡群が存在する。
    山神社跡(洲原神社境内に移転)

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