flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

大樹院の三十三観音塔

2017-02-06 00:00:00 | 石のまもり

(愛知県宝飯郡一宮町大木字新町通 2000年10月21日)
 曹洞宗本野山大樹院の片隅に三十三観音塔がある。大樹院は慶長十年(1605)現在大木神社の鎮座する字横町に創建したが、新城(鳳来寺)街道(現在の新町通)が整備され、大木の町の中心が東へと移動すると大樹院も現在の新町通沿いの六部出荷場西側へと移転した。そして同じく慶長十年に創建した小牧山玉宝寺が廃寺となったため、その跡地に大樹院は三度移転し、現在に至っている。この三十三観音塔は笠付角型で、左手は未開蓮華を持ち、右手は施無畏印を結ぶ。享保十年(1725)八月八日の銘がある。

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