flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

稲毛神社

2018-04-19 00:00:00 | かみのやしろ

(川崎市川崎区宮本町 旧郷社)
 社伝によると、天皇軍の戦勝を祈る社として武神、武甕槌神(たけみかづちのかみ)を祀ったのが始まりとされる。景行天皇が東国巡幸の際には社で賊難を避けたといい、欽明天皇は幣帛、七串を奉り、新たに経津主神(ふつぬしのかみ)、菊理媛神(くくりひめのかみ)を配祀し、戦勝とその後の親和協力を祈って、以後長く勅願所であったと伝える。平安時代末期にこの地を領した河崎基家が山王権現を勧請し、それまで「武甕槌宮」と称していた社名が「河崎山王社」「堀之内山王権現」と呼ばれるようになった。鎌倉時代には将軍家より社領七百石が寄進され、佐々木高綱が源頼朝の命を受けて社殿の造営をしたという。徳川家康江戸入府に際して天海僧正が巡見し、随神門、神馬等の寄進をしたという。明治維新の神仏判然令により現社名となっている。
    千年銀杏

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