京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

寝ていても団扇の動く...

2008年07月01日 | 日々の暮らしの中で
七月ついたち  ≪文月≫

   夏  六月・ 水無月  小暑(7/7) 大暑(7/24)
   秋  七月・ 文月   立秋(8/8) 処暑(8/23)

陰暦12か月と24節気とを見合すと納得できますか...
  ≪夕立が多くなり、夏の終わりと秋の初めが交錯する。めぐりくるいのちの流転、もののあわれを感じさせる月≫

実際はこれから暑さ本番を迎えるわけだが、これでもかとばかりに、値上がりラッシュのニュースばかり。
ガソリン代! 車に乗らなければ二酸化炭素も削減され地球温暖化防止に少しは…だろうか。ないと、不便、だなあ。
電気代! クーラーをつけずに暮らすには、ちょっと…だろう。扇風機では、苦しい、かなあ。

   寝ていてもうちは(わ)のうごく親心

団扇で暮らそうか…

こんな詩がある。    
     「時代おくれ」(茨木のり子著『倚りかからず』より)

   車がない
   ワープロがない
   ビデオデッキがない
   ファックスがない
   パソコン インターネット 見たこともない
   けれど格別支障もない
  
      そんなに情報集めてどうするの
      そんなに急いでなにするの
      頭はからっぽのまま
  
  (中略)
   はたから見れば嘲笑の時代おくれ
   けれど進んで選びとった時代おくれ
      もっともっと遅れたい
  (後略)
 
「おそるべき文明の利器」の「副作用」を肝に銘じ、しかし、距離を置いて生活できるだろうか。
どっぷりつかった今の暮らしぶり、「まっとうに生きて」はいない、ということになるのでしょうねえ。

燃油サーチャージ、7月にアップすると、この先3ヶ月間は継続されるとか。
今年こそ海外へ行こう!! ってCMが飛び込んでくるけれど、行くも帰るも、世界中で悲鳴が。


もののあわれを感じさせる生活に、「おそるべき文明の利器」は、本当は不似合いでしょうが。
そうではあっても今を生きる身、少しでも日々の暮らしを情緒豊かに、と願うのですが。
コメント
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