京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 安珍清姫の地は萌え立つ気配

2011年02月06日 | 熊野古道(紀伊路・中辺路)を歩く
            
梅がほころび、かぐわしい香りを放つ木もそこかしこ。まっ黄に染まった畑が見える。見上げる頭上に木蓮の蕾が光り、路傍に広がるオオイヌフグリの小さな花。お豆さんの白い花も満開状態で咲いていた。
                   
アスファルトのに上に咲く花もある。左、日高町原谷特産の黒竹で囲って内側には笹ゆりか。花の栽培が盛んな御坊市では、中央にスイトピー、スターチスにカスミソウをあしらって?  

立ち止まり、家並みの切れ目から右手はるかかかなたに霞む二つの山を指して、あの後ろ側の山のふもとまで歩きます、と語り部さん。
だが、道は右手方向を目指すのではなく、左へと案内する道標に従って迂回、遠回りをして熊野古道は続いて行くのだった。
昔この地域が海であったためだという。大きな期待で足を運んだ道成寺も、そんな迂回の順路途上にあった。
寺への少し手前、田んぼが広がる道路脇に清姫入水の地と伝える「きよひめじゃづか」の石碑が立つ。田んぼで入水でもないが、ここも昔は海だったと知って、なるほど~。

 
             
「道成寺の七不思議」について、何も事前に説明もされず危うく見逃すところだった。
遠近法を用いて、下からは階段が短く見える逆「八」の字の工夫がなされているという階段。苦にせず楽に上れるようにと。
本堂から門、参道まで一直線に1300年以上変わらず見守る観音様のまなざしが届く。そうした配置も七不思議のひとつに。
  
   入水を示す碑            安珍と鐘を埋葬        あんちん釣鐘まんじゅう
          日高川

  
    塩屋王子神社ふもと               美人王子ではみめ麗しき子を~と

温かく、一足早い春を感じながら絶好のウォーキング日和であった。
バスに戻ってどっかり腰を下ろし… 20633歩。ちょっと、かなり疲れた…。
コメント (9)
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