京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 真似て

2011年02月15日 | 日々の暮らしの中で
                  

「涅槃」①煩悩を断じて絶対的な静寂に達した状態で仏教における理想の境地。②仏陀の死、入滅。
   などと広辞苑では解釈されている。
旧暦の2月15日、釈迦入滅の日。
涅槃図について、子規に「木(こ)のもとに伏せる仏をうちかこみ象蛇どもの泣き居るところ」との言葉もある。

      
臨終間際のブッダを模した、涅槃像と呼ばれる仏像がある。
座したり立ち姿が多いのが日本の仏像だが、インドや東南アジアでは寝姿のものも多いという。
「日曜日のお父さんみたいにくつろぐ」… むしろ昼間のお母さんみたいといえなくもない?
そうした非常にリラックスした姿勢から優しく語り掛けてくれるような、ユーモラスな涅槃像が、今なにやら心を癒してくれるものになっているとか…。

似たような恰好で読書する生き仏ならぬ凡夫は、頬杖ついたまま何とかページを固定したい。
けれどいつもがいつもそうではない。本を前にちゃんと腰掛けての読書だってある。だが、やはりこのときも不精者は知恵を働かすのだ。

そんなときになくてはならないのがこの南部鉄製のこけし。

まさか読書の時にと意図したお土産ではなかったろうが、最も効果的使用法がご覧の通り。何十年と愛用、役に立っておりまする。
コメント (6)
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