一カ月にわたる祇園祭は三十一日、八坂神社境内の摂社疫神社の夏越祭で幕を閉じた。山鉾巡行を終えるとやがて「夏」本番、という例年の流れに乗れないままでいる。夏らしい雲が湧きあがることもない。雨続きで蒸し暑く、こもりがちだった湿気を飛ばそうと窓を開け風を入れることにした。
家の造りは夏を基本とするのがよいと。夏の部屋着も、もっぱら涼しさが旨となる。‘涼しげ’ではなく実質‘涼しいこと’を追い求める。当然肌の露出面は広くなる。誰も見ていやしないという気楽さ。ただ、油断しきっているわけでもない。なぜなら、‘着て出るもの’をちゃんと椅子の背もたれなどにかけておくのだから。
来客!誰!? 着るべきか、否か?……瞬時の判断を下す。「は~い」と声だけ届けて、しばしお待ちいただく。
裏返しで身を飾らないよう気を配り、何度でも速攻での利用可能状態で待機させておく服。あまりざっくばらんな格好でも、…口封じの手を持ち合わせないこの身。世間体だけは気にするようだ。これだって私流のエコライフだと開き直るとしようかな。
『…… / まろやかに 満月のよう / ゆらゆらとそよ風を送り /
君が衿もとにしのび入る / 気がかりでならぬは 秋が来て /
涼風が熱気を消し去るとき / ……』
夏には愛用されても秋には不用となる扇。帝の寵愛を失ったわが身にたとえ、漢の帝の愛妃班婕(はんしょうじょ)が詠っている。
冷夏だと言っているのが聞こえてくる。団扇で微風を起こせば済むだろうか……。
(鈴木春信「団扇売り」)
家の造りは夏を基本とするのがよいと。夏の部屋着も、もっぱら涼しさが旨となる。‘涼しげ’ではなく実質‘涼しいこと’を追い求める。当然肌の露出面は広くなる。誰も見ていやしないという気楽さ。ただ、油断しきっているわけでもない。なぜなら、‘着て出るもの’をちゃんと椅子の背もたれなどにかけておくのだから。
来客!誰!? 着るべきか、否か?……瞬時の判断を下す。「は~い」と声だけ届けて、しばしお待ちいただく。
裏返しで身を飾らないよう気を配り、何度でも速攻での利用可能状態で待機させておく服。あまりざっくばらんな格好でも、…口封じの手を持ち合わせないこの身。世間体だけは気にするようだ。これだって私流のエコライフだと開き直るとしようかな。
『…… / まろやかに 満月のよう / ゆらゆらとそよ風を送り /
君が衿もとにしのび入る / 気がかりでならぬは 秋が来て /
涼風が熱気を消し去るとき / ……』
夏には愛用されても秋には不用となる扇。帝の寵愛を失ったわが身にたとえ、漢の帝の愛妃班婕(はんしょうじょ)が詠っている。
冷夏だと言っているのが聞こえてくる。団扇で微風を起こせば済むだろうか……。
(鈴木春信「団扇売り」)
世間体があるから、自らを律する。常識を守る。ってことにつながる部分はありますね。
祇園祭はおよそ1ヶ月に及ぶ長丁場なのですね。
その京都名物をやり過ごしても、それらしい夏が来ない今年。
残り少ないJessieちゃんの過ごし方にまで影響を及ぼしそうですね。
夏は暑く、思いっきり水と戯れ、氷と親しむ…そんな夏を過ごさせて上げたいのにね~。
まろやかに、ゆらゆらと涼を送るときは重宝された扇も、季節がめぐれば不要の長物……。
班婕でなくても、我が人生のうえでもちょっと重なるものを感じたりして……。
出来たら、風を送るだけにとどまらない、アクセサリー風味を取り入れて、一年を通して愛用される扇でありたいですね。
チャイムが鳴ると玄関までの定位置に
置いてあるブラウスに歩きながら手を通す。
「夕涼みよくぞ男にうまれけり」の川柳も現代には
通じなくなりましたね。
一人暮らしの気安さ、ふた目と見られぬ格好で
過ごしています。
秋扇賦:検索して初めて読みました。
皆さんのブログやネットで日々自然に
勉強させていただいています。感謝!
しみじみ……
やはりyattaro-さん、さすがですね。
思いが回りませんでした。
今朝からの雷雨もひどかったものですが、また、ゴロゴロ聞こえだしました。
明日は荒いもの、です。地蔵盆に備え。お墓掃除やらいろいろあります。肉体労働は弱い、パスしたい!です。
やはり「玄関までの定位置」があるのですね。
「ランニングにふわふわスカート」かわいいですね~。大きな声では言えませんが、短パンでいることもあります。なんせ奥まっていますから?安心、と思いきや…
うっかりすると中まで入ってくる人がいますから気が許せませんが。
この夏植物図鑑でも買おうかと探しましたが手頃でよさそうなものがわからずじまい。
ネットのほうが早いのか、図鑑が早いか・いいのか、これまたわからず、結局名前もわからずじまい。
なんでもネットで探せるといわれましたが…。