京の辻から   - 心ころころ好日

名残りを惜しみ、余韻をとどめつつ…

 堀文子「一所不住・旅」

2015年05月26日 | 展覧会
兵庫県立美術館で開催中の「堀文子 一所不住・旅」展は、表紙絵となった絵画なども含めると160点を超える作品が展示され、素晴らしく見ごたえのあるものでした。


都会に住むべきではないと神奈川県の大磯へ移り住んだのが50歳前、60歳を超えてからも軽井沢やイタリアに移りアトリエを構える「一所不住」の生涯の画家は、96歳の今も現役です。

「捨てるということが大事・・・そうしないと次の感動がきませんから」
「人生の折り返し地点は50歳。残る時間を人に譲らず自分の目的に向かって進むしかない」
「奢らず 誇らず 羨まず、欲を捨て、時流をよそに脱俗を夢見て、私は一所不住の旅を続けてきた」
「新しい場所や人と出会って・・・子どものときのようにびっくりしていたい」
「気を抜かずわくわくしながら」

まだまだひよっこ。花ならつぼみ…? 気に力がじわ~っと湧いてくる、…ようです…。
まだ頑張れそうです。こんな気持ちになれて嬉しいことです。




コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
«  柿の花 | トップ |  「禅の風にきく」 »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
堀文子さん (ryo)
2015-05-27 05:44:25
おはようございます。
人生の折り返し地点から、自分の思うがままに
走っておられますね~素晴らしいですね。
奢らず誇らず羨まず欲を捨てて…そうありたいと
願うばかりです。
私はまだまだ煩悩が…。
返信する
すごい方! (Rei)
2015-05-27 10:24:14
絵を描く妹に誘われて何回も展覧会見ました。
「蜘蛛の巣」は私ならずともどなたも印象に残りましょうね。
画集も持っています。今一度見てみようとおもいます。

「捨てるということが大事・・・そうしないと次の感動がきませんから」>
絵はかきませんがこの思いは頂きたいです。

96歳の現役、本当に素晴らしい方です。
返信する
奢らず誇らず…と、ryoさん (kei)
2015-05-27 11:05:51
そうありたいと願いながら、自分の道を進む日々の葛藤です。
いろいろな生き方に教えられながら、生きていくんですね。
入院された翌年、90歳の頃ですが、心境を語られた記事を読んで、
「こびなきゃいいんですから」と言われたことがとても心に残っています。
返信する
「捨てる…」、Reiさん (kei)
2015-05-27 11:27:01
「蜘蛛」自体も、その張り巡らせる一本一本の糸、しっかり見てきました。
絵を鑑賞しながら、堀さんの言葉に触れながら、堪能しました。
すごいな、素晴らしいなどと驚きながら、励みになるものを感じ得て帰った…、
それだけで嬉しく思えます。
混雑まではありませんが、たくさんの人でした。
返信する
気を抜かず、ワクワクしながら・・・ (崇徳院)
2015-05-27 14:37:42
またまた、感動との出会い。素敵な時間をお過ごしでしたね。
年齢に関係なく、「気を抜かず、ワクワクしながら過ごせる」。これほど素敵なことはないのでしょうね。
逆に言えば、そのように生きることで、年齢など関係なく若さを保っていけるのでしょうね。
あやかりたいものです。
いつも何かを求めて、ワクワク生きる。きっと魅力あふれる人に見てもらえるのでしょうね。
返信する
いのち (会津マッチャン)
2015-05-27 16:30:24
サライの今月に96歳堀さんの渾身の一文を読みました。「自然破壊を食い止めなければとあがく毎日だと。」共感します。
毎日100種以上もの生き物が絶滅しているそうです。今日は誰に会えるだろうか、身近にも危ないトンボや、チョウとの再会を楽しみに里山を巡っています。
返信する
「気を抜かず…」、崇徳院さん (kei)
2015-05-27 18:28:28
きっと堀文子さんの言われる「慣れない」ことが最大の武器??なのかもしれないと思います。
安住することなく、精神的には子どものようにびっくりするみずみずしい感性を
持ち合わせていけるなんて、素晴らしいことですね。

絵について論じることはできません。
展示の流れに沿って添えられた解説や堀さんの言葉に目を通しながら、
素晴らしい人がおいでだと改めて…。
返信する
「サライ」、会津マッチャンさん (kei)
2015-05-27 18:38:08
サライには連載されているのですよね。
時々書店で立ち読みだけなんですが、多くの体験を積まれた方の思索に富む文章には心打たれるものがありますね。
自然への関心が深い会津マッチャンさんには、共感度も高く強いことでしょうね。

「オール読物」の表紙を飾った絵も並んでいましたが、素敵だなと思いました。
子どもにも一流の絵を見せるべきとの思いは堀さんを童話の世界へも。
見事な人生、魅かれます。

返信する

コメントを投稿

展覧会」カテゴリの最新記事