6月23日 つづき
午後はツァンダ郊外、ツァパランのグゲ遺跡へ。
荒涼とした景色の中に、今は砂の塊と化したような王城がそそり立つ。16世紀にはここに数千人が住んで、交易都市として大繁栄したのだという。
今もその当時の面影を残すのはラカン・マルポ(紅殿)
と、その下のラカン・カルポ(白殿)だけ。中にはトリン寺同様、後期グゲ様式の壁画がぎっしり。
特にラカン・マルポにはお祭りの様子や寺を建立したときの様子などの細かい絵があって楽しい。
堂内は撮影禁止なのでこの写真は「中国地理紀行 2002年2月号」から。
これと同じような絵はスピティのタボやダンカル・ゴンパにもあった。繋がっているのが確認できてうれしい。
それにしても写真がないと壁画を思い出すのは難しい。トリン寺とグゲは同じ時代なのでなおさら。残り少ない脳細胞ではせっかく長旅をして見ても、記録がないと記憶からこぼれ落ちてしまう。
急な石段を上がり、狭いトンネルをくぐって山のてっぺんの王宮跡へ。中には何もなく、お姉ちゃんが飲み物を売っている。
そしてここからの眺め!
世界を征服した気分になれる。
しかしここまで苦労して登ってきたのは世界征服したいからではない。高木辛哉氏が「西チベット ウルトラガイド」の中で一番いい壁画があると書いているキルコルカンの中が見たかったからなのだが、
鍵がかかっている!飲み物売りの姉ちゃんは分からないの一点張りだし、うう、悔しい。
悔しすぎるので陰になっている小さな石窟のかろうじて見える壁画をドアの隙間から盗撮。
ラクダに乗った美女の図。
部屋の奥にはさらに壁画があるようで、ああ、もっとちゃんと見たい!
城の上にはタルチョが翻り、添乗員は1人物思いにふける。
城の下を流れる川に水はほとんどないが、素晴らしい景色だ。
降りる途中、冬宮入り口という表示を見つけたので急なトンネルに入ってみた。
中は岩をくりぬいた廊下の両側に部屋が並び、飾りも何もない。
つい先日、ディスカバリー・チャンネルのグゲ特集を見たところ、ここはどうやら篭城戦のための倉庫だったらしく、このおかげでラダックとの戦いの時、長いこと持ちこたえたのだそうだ。飲み水確保のため、下の川までトンネルは続いているそうで、実際迷子になりそうであわてて元来た道を戻った。
集合時間が近づいたのでラカン・マルポまで戻ると、遺跡の管理責任者のおじさんが別のグループを案内していて、こちらが日本人と分かると壁画の前の柵の内側まで入れてくれた。ついでにキルコルカンも見せて、と言いたかったが時間がなく断念。ラカン・マルポをじっくり鑑賞して引き上げた。
不完全燃焼ではあったが、グゲはやっぱり素晴らしかった。
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午後はツァンダ郊外、ツァパランのグゲ遺跡へ。
荒涼とした景色の中に、今は砂の塊と化したような王城がそそり立つ。16世紀にはここに数千人が住んで、交易都市として大繁栄したのだという。
今もその当時の面影を残すのはラカン・マルポ(紅殿)
と、その下のラカン・カルポ(白殿)だけ。中にはトリン寺同様、後期グゲ様式の壁画がぎっしり。
特にラカン・マルポにはお祭りの様子や寺を建立したときの様子などの細かい絵があって楽しい。
堂内は撮影禁止なのでこの写真は「中国地理紀行 2002年2月号」から。
これと同じような絵はスピティのタボやダンカル・ゴンパにもあった。繋がっているのが確認できてうれしい。
それにしても写真がないと壁画を思い出すのは難しい。トリン寺とグゲは同じ時代なのでなおさら。残り少ない脳細胞ではせっかく長旅をして見ても、記録がないと記憶からこぼれ落ちてしまう。
急な石段を上がり、狭いトンネルをくぐって山のてっぺんの王宮跡へ。中には何もなく、お姉ちゃんが飲み物を売っている。
そしてここからの眺め!
世界を征服した気分になれる。
しかしここまで苦労して登ってきたのは世界征服したいからではない。高木辛哉氏が「西チベット ウルトラガイド」の中で一番いい壁画があると書いているキルコルカンの中が見たかったからなのだが、
鍵がかかっている!飲み物売りの姉ちゃんは分からないの一点張りだし、うう、悔しい。
悔しすぎるので陰になっている小さな石窟のかろうじて見える壁画をドアの隙間から盗撮。
ラクダに乗った美女の図。
部屋の奥にはさらに壁画があるようで、ああ、もっとちゃんと見たい!
城の上にはタルチョが翻り、添乗員は1人物思いにふける。
城の下を流れる川に水はほとんどないが、素晴らしい景色だ。
降りる途中、冬宮入り口という表示を見つけたので急なトンネルに入ってみた。
中は岩をくりぬいた廊下の両側に部屋が並び、飾りも何もない。
つい先日、ディスカバリー・チャンネルのグゲ特集を見たところ、ここはどうやら篭城戦のための倉庫だったらしく、このおかげでラダックとの戦いの時、長いこと持ちこたえたのだそうだ。飲み水確保のため、下の川までトンネルは続いているそうで、実際迷子になりそうであわてて元来た道を戻った。
集合時間が近づいたのでラカン・マルポまで戻ると、遺跡の管理責任者のおじさんが別のグループを案内していて、こちらが日本人と分かると壁画の前の柵の内側まで入れてくれた。ついでにキルコルカンも見せて、と言いたかったが時間がなく断念。ラカン・マルポをじっくり鑑賞して引き上げた。
不完全燃焼ではあったが、グゲはやっぱり素晴らしかった。
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