田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

冬の豊平川河畔を遡る №1

2011-02-10 11:28:04 | 冬の豊平川河岸遡行スノーシュートレッキング

 道なきところに踏み出せるスノーシューで何かをしてみたい。さりとて不案内な山野は危険が伴う。そう考えたときに、「そうだ河原を歩こう!」というアイデアが閃いた。冬だからこそ近づける河原を辿りながら、川を遡ろう!私の小さな冒険は豊平川の上流を目ざした。どこまで行けるのか、事前踏査をまったくしていないのだから皆目見当が付かない。何日かに分けて無理なく行けるところまではと思っているが…。

あいの里公園駅 → 豊平川河口 

 「豊平川を遡ろう!」そう考えた私は早速実行に移した。しかし、そのスタート地点に立つまでにすでにかなりのエネルギーを費やせねばならなかった…。

 川を遡るということなら道に迷うことはないだろう!
 「そうだ!豊平川を石狩川との合流点から上流に向かって遡ろう!」そう思い立った私は塾考することもなく、直ちに実行に移すことにした。

 2月6日(日)朝、前夜遅くに思い立ったこともあり、起床してから急いでスノーシューなど必要な用具を準備し、弁当を頼むこともできなかったのでコンビニでおにぎりとバナナを買い求め、朝8時32分、桑園駅発のJR学園都市線に飛び乗った。列車に乗って装備を確認するうちに肝心のマップを入れたケースを忘れてきたことに気付いたが後の祭りだ。マップなしで決行ということになってしまった。
 そして、ちょうど9時00分「あいの里公園駅」に降り立った。

        
        ※ 私が降り立った「あいの里公園駅」です。
 
 豊平川と石狩川の合流点は駅から少し距離がある。近くまで行くバスもあるのだが、あいにく10時発と1時間も待たねばならない。自分の足で歩くしかないだろう。
 先ずは線路に沿って石狩川河畔に出ることにした。7~800mくらい歩いたところで道がなくなったのでスノーシューを付け、線路を横断し、石狩川河畔に出た。
 川沿いぎりぎりまで接近するが、川は全面結氷していて川と陸の境目が分からない。
 おおよその境目を上流に向かって歩きはじめた。

        
       ※ ただ一人の雪中行軍(?)スノーシューの跡だけが残って
         いきます。後方に見えるのはJRの「石狩川橋梁」です。      

 ところで私は今回、豊平川全体を見渡して左岸(下流からから上流に向かって右側)を歩くことにした。というのは左岸の方が豊平川に流入する川が少なかったからだ。

 時折灌木が川面ぎりぎりまでせり出していて、そこを避けながら歩く。
 途中、キタキツネと出会った。私の方をじっと見ている。これはシャッターチャンスとストックを雪面に突き立てたところ、キツネには刺激だったらしく逃げられてしまった。以来キタキツネはおろか何一つ生き物に出会うことがなかった。

 天候は晴れ。周りには動物はおろか、人っ子一人見当たらない。
 私は誰の足跡もない雪面にザックザックとスノーシューの跡を残しながら前進する。
 聞こえるのは通り過ぎる風の音と、スノーシューが雪を噛む音だけだ。
 日当たりの良いところとそうでないところでは雪質が違い、表面が固まっていないところでは雪にぬかるんで歩きにくい。 
 そうしているうちに水面が少しずつ顔を出し始めた。

         
        ※ 石狩川が全面結氷した様子の写真が残っていない。
         これは豊平川から流入した流れによって水面を見せ始め
         た石狩川の様子です。

 川の対岸には工場のような煙突が見える。(帰ってから確認すると江別市の環境クリーンセンター?)
 歩き続けること約1時間40分、ようやく石狩川と豊平川の合流点に着いた。
 ここまで地図上では「あいの里駅」から4Km弱、う~ん手強いぞ。
 そこで面白い現象に気付いた。石狩川の方は全面が凍っているのに、豊平川の方は全て水面が顔を出している。
 これはどういう理由だろうか?
 水温か?水量か?水勢か? はて何だろう? 

        
      ※ あまりに広くて合流点とは見えませんが、向こう側に白く見
       えるのが石狩川、手前に豊かな流れを見せるのが豊平川です。

《トレッキング実施日 ’11/02/06》

(続きは№2で)