田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌市の都市緑地めぐり⑯  厚別川緑地

2020-07-02 16:18:32 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 長い長い「厚別川緑地」だった。厚別川の両岸を往復すること、時間にして4時間30分、距離21km、ひたすら歩き続けた緑地ウォークとなった。しかし、緑地としての在り方については多少疑問の残った「厚別川緑地」でもあった。

     

   ※ 橋上(神尾橋)から厚別川の流れを下流方向を望んだところです。

 厚別川緑地(白石区・清田区) 125,997(ドーム2.5個分) 探索日 ‘20/06/28

 私がこの「札幌市の都市緑地めぐり」を実践するにあたって、頼りにしているの「札幌市公園検索システム」である。そのシステムに載っている緑地マップをプリントアウトして持ち歩いているのだが、「厚別川緑地」はそのマップが載っていないのだ。つまり、厚別川の河岸のどこからどこまでが「緑地」なのか分からなかった。

   

   ※ スタート地点と定め、車を駐車した「川下公園」です。

 そこで緑地を管理する清田区土木センターに問い合わせた。すると、「厚別川緑地」は清田区と白石区にまたがっていることを知らされた。その際に清田区の管轄は「厚別橋 ⇔ 柳瀬橋」間だと教えられた。そして担当の方は「緑地といってもパークゴルフ場だけですよ」と話された。続いて「白石区管轄の方は白石区に問い合わせてほしい」とのことだった。

   

   ※ 川下公園の延長線上にある、スタート地点とした「山本栄橋」です。

   

 ※ スタート直後は大都会の真ん中にある堤防は思えない砂利道でした。左側が厚別川です。

 そこで次に白石区土木センターに問い合わせた。ところが白石区管轄の方はその管理区域がちょっと複雑なことになっていた。河岸の一部が緑地として指定されていないというのだ。その時、担当の方は役所がまとめている「厚別川緑地の内訳」という文書をFAX送信してくれた。それによると「柳瀬橋 ⇔ 大谷地橋」間と、少し間をおいて「開栄橋 ⇔ 緑橋」間が白石区管轄の緑地だということが判明した。ところが今度は手持ちのマップに「緑橋」というのが無いのだ。そのことを担当者に質すと、担当者も分からず「時間を欲しい」といって調べていただいたが、やはり「緑橋」は存在しないということだった。(なんだこりゃ!?廃橋になった?)私は 困惑したが、間違いなく「緑橋」があったところより遠方になるであろう「川下公園」の延長線上にある橋(山本栄橋)からスタートすることにした。

   

   ※ 白石区側の中間地点位にあった「親水広場」です。

    

   ※ 最初に出会った白石区側のパークゴルフ場は河川敷ではなく、堤防外にありました。 

 スタートを「山本栄橋」にしたのは、「川下公園」の駐車場に車を駐車できるという思惑もあった。(“川下”というのは厚別川の川下にあたるということから名付けられたと聞いた)

   

   ※ 河川敷には散策路が見えてきました。しかし、長くは続きませんでした。

   

   ※ ここにもタンポポモドキの「ブタナ」が一面を覆っている所がありました。

 「山本栄橋」から左岸を川上に向かって、河岸に造成された堤防上をスタートした。厚別川は札幌の市街地を南北に貫いている川なので、次々と現れる橋を跨いだり、潜ったりしながらのウォーキングとなった。通過した橋は実に20に及んだ。(全ての橋を写真に撮ったが、それらを眺めても面白味はないと思うので特徴的なものだけ掲載したい)

   

   ※ 鉄路の近く「厚別鉄北橋」は現在改装工事中でした。

   

  ※ その厚別鉄北橋のすぐ隣にはJRの鉄橋が架かっていました。後方には高架の鉄橋が。

   

   ※ JR鉄橋を越えて、三里川との合流点近くで釣り人に出会いました。  

 さて緑地の様子であるが、白石区管轄分も清田区管轄分の緑地とも、パークゴルフ場以外に見るべきものは特になかったように感じた。白石区側が左岸だけに合計27ホール、清田側は左岸に18ホール、右岸に18ホールあり、計36ホールのパークゴルフ場を有していた。

   

   ※ 堤防上にたたずむ男の人と、その向こうには流通団地に架かる「繁盛橋」です。

   

   ※ こちらは札幌新道の橋ですが、橋の下にトンネルがあってそこを通って通過しました。

   

   ※ 厚別橋の橋下で休憩した時、向かいに見えた落書きですが「STAY HOME」と読めます。比較的新しい落書きのようです。

 そして資料によると、そのほかに芝生広場、休養広場、親水広場などがあるとされているが、私には特に何か特徴のある造営物が目に入ったということはなかった。さらに、「中の川緑地」では、堤防上に緑地を散策する人たちのための東屋やベンチが適宜配置されていたが、そうした類のものも一切出会わなかった。それはごくありふれた堤防上の通路といった感じだった。

   

   ※ 白石区側の第二のパークゴルフ場です。

   

   ※ 「白石サイクリングロード」が走る「虹の橋」です。

   

   ※ こちらは清田区の「北野ふれあい橋」という人道橋です。橋下にちょっとしたレンガ敷の広場があります。

 白石区の管轄する緑地の中で一部が緑地として指定されていないと前述したが(開栄橋 ⇔ 大谷地橋 間)、その間はいわゆる大谷地の流通団地が集中しているところで住宅などがまったくないところだったために緑地としての指定とならなかったのかな?と推測された。その間には札幌新道に架かる橋、また流通団地の中を走る「厚別橋」なとが含まれた。

   

 ※ 清田区側に現れた最初のパークゴルフ場です。堤防の法面がきれいに除草されています。

   

   ※ 清田区に架かる「田の中橋」です。橋の向こうに見えるのは清田高校です。

   

   ※ 清田区の二つ目のパークゴルフ場ですが、あまり整備が行き届いていないようでした。

 ここでまた一つ疑問が生じた。「厚別橋」は私の清田区の目的地となる橋である。つまり同じ川に「厚別橋」が二つ存在しているということである。どうしてこのようなことになったのか、いつかの機会に関係官庁に聞いてみたいと思う。

    

   ※ 私が歩いた厚別川の最上流となる「厚別橋」です。なぜ「厚別橋」なのか? 

 さらに私は、復路の右岸を歩いていて大変な困難に遭遇した。簡単に述べると、厚別川の右岸の一部は堤防そのものが無いところが数か所にわたって存在したのだ。私はそのため、3度にわたって右岸と左岸を行ったり来たりしなければならなかった。右岸は明らかに人々が散策するには相応しくない堤防路だった。

   

   ※ 右岸に移動してもパークゴルフ場です。川向うにもパークゴルフ場が見えます。

   

   ※ 折り返して「虹の橋」近くまで来ると、堤防上の路が怪しくなってきて、この後しばらくすると路は消えてしまいました。

 以上のように「厚別川緑地」は、清田区の土木センターの担当者が話していたとおり、パークゴルフ場以外に見るべきものの乏しい緑地だったのではないか、と思い返している。

   

   ※ これはもうずっーと下流に下ってからの堤防上の路ですが、車道と兼ねたものでした。

   

   ※ 右岸の途中で出逢ったモニュメント「おりひめ像」です。そういえば対岸には「ひこ星像」が確かにありました。

   

   ※ 車道は否応なく、左岸へ向かうことを指示しています。それに従わなければ…。

 人々に人気のパークゴルフ場を整備することに異論はないが、堤防上、あるいは堤防内を散策したり、ジョギングを楽しむ人たちのための散策路の整備もぜひ図ってもらいたいとの思いを強くした「厚別川緑地」だった。

※ なお、「厚別川緑地」としては、清田区の「厚別橋」からずっと上流の有明地区の厚別川沿いに小さな緑地が併置されていることをお断りしておきます。

 

 

 

 


札幌市の都市緑地めぐり⑮  清田緑地

2020-07-01 15:52:08 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 「ハイテクヒル真栄緑地」も小ぶりだったが、「清田緑地」はさらに小さかった。しかし、住宅地が近いこと、散策路が気持ち良いことから、きっと地域住民から愛されている緑地なのでは?と思わされた。

   

   ※ 清田緑地の最も高いところにバーコラを中心に広場が広がっていました。

  (清田区)  52,597(ドーム約1個分) 探索日 ‘20/06/25

   

 ※ 「清田緑地」の緑地マップです。あっという間に緑地内を一周することができました。

 「清田緑地」は、清田小学校から近く、また「清田公園」、「清田区民センター」と隣り合っているという文字通り都市緑地であった。

 私は「清田区民センター」の駐車場に車を駐車し、緑地マップからいうと緑地の裏側入口から緑地に入ったような形になった。(緑地マップの右上、北西端から)

   

   ※ 私が緑地に入った北西端にもこのような園名板がありました。

   

   ※ こちらも緑地入口にあった緑地の案内板です。

 緑地に入って直ぐは木道が続いていた。辺りは湿地となっていて「修景池」という池もあると案内板にあったが、渇水期のためか私は確認できなかった。

   

   ※ 緑地に入って直ぐ、木道が続いていました。

   

   ※ ここらあたりが「修景池」らしいのですが、水は見えませんでした。

   

   ※ 木道の片隅には、このような東屋もありました。

 木道が終わると散策路は特に舗装などしていない自然道が心地よかった。そして緑地内の崖地を上方に上る大掛かりな木製階段が設けられていた。

   

   ※ 緑地内の崖に設けられた木製の階段です。

 清田緑地は市街地に近いにもかかわらず、野鳥が多いことも特徴の一つとされているが、この日は野鳥に気づくことはなかつた。

 木製階段の後、再び自然道に戻ったが、その後直ぐに丸太階段が現れた。そこを上がると大きな広場に出た。この広場は「芝生広場」と称され、サークル状に散策路が巡り、中にはバーコラなどが配されていた。おそらく地域の人たちが寛ぐ場になっているように思え、こちらが正面の入口といった感じで、入口には「清田緑地」の園名板も立てられていた。

   

   ※ 緑地の東端入口に表示されていた園名板です。

 散策路はこれで主なところはおおよそ巡ってしまった。私はもと来た道をスタート地点に向かって戻った。

   

   ※ 緑地入口にはちょっと珍しい自転車置き場の装置がありました。

   

   ※ 緑地の一隅に咲いていた花ですが名前は分かりません。野草?園芸種?

 以上のようにこれまで巡ってきた緑地に比べ、小さく狭いといった印象は免れないが、住宅地に接した緑地であること。また、隣の「清田公園」と接していることから、相乗効果で地域の人たちの憩いの場になっているであろうと思われた「清田緑地」だった。

                                      


札幌市の都市緑地めぐり⑭  ハイテクヒル真栄緑地

2020-06-30 15:29:03 | 札幌市の公園・緑地・緑道

※ 一時中断しましたが、「札幌市の都市緑地めぐり」を再開しようと思います。50,000㎡以上の

  緑地、残り8ヵ所のレポを続けます。

 「ハイテクヒル真栄緑地」は、小ぶりながらも気持ちよく森林浴ができる散策路が設けられていた。ただ市民が利用できるのは緑地の半分程度のため、本格的な森林浴を楽しむにはやや物足りないかな?という感じもした。

   

 ※ スクッと立つ木はカラマツと見ましたが、この中を歩くと緑に包まれた気分になります。

 ハイテクヒル真栄緑地(清田区)  229,652(ドーム4.5個分) 探索日 ‘20/06/25

   

   ※ 一般市民が立ち入ることができるのは、緑の中に細い線が入ったところです。

 「ハイテクヒル真栄」は、札幌テクノパークが手狭となったために清田区の奥地に札幌市が開発・分譲した工業団地だそうだ。ただ、分譲開始後にリーマンショックが襲ったこともあって、分譲は終了したものの、社屋を建設し事業を行っているのは3社に止まっているようである。

   

   ※ ハイテクヒル真栄に進出している企業の一つの社屋が見えます。

 緑地は工業団地を取り囲むようになっており、環境の良さを売り物の一つにしていることがうかがえる。緑地は大きく北側と南側に二分されているが、市民に開放されているのは北側部分だけである。南側の部分は「環境保全林」ということで立ち入りはできないようだ。

   

   ※ ハイテクヒル真栄の敷地の真ん中を貫く道路です。

 現地は清田の市街地から滝野丘陵公園に向かう道々真駒内御料札幌線の途中から「ハイテクヒル真栄」の案内に沿って脇道に入って間もなく、大きな「ハイテクヒル真栄緑地」という立派な看板に歓迎される。その看板のやや手前に緑地の案内板が立っていて、そこが緑地の入口となっている。

   

   ※ 「ハイテクヒル真栄緑地」を表す園名板です。

   

   ※ 緑地散策路の入口に掲げられていた案内板です。

   

   ※ 案内板のところからいきなり階段でした。その上に東屋が見えます。

 緑地内に入ると大きな木が茂り、森林に包まれるような感覚で散策路を進むことになる。途中には緑地の形状に沿って階段を登るところがあったり、休憩コーナーや東屋があったり、さらには樹海広場、見晴らし広場と名付けられた広場が存在し、そこにはベンチなどが配されていた。

   

   ※ 緑地内の形状に合わせて、階段状の登りもありました。

   

   ※ ここは確か休憩コーナーでした。

   

   ※ こちらは樹海広場だったと思います。

   

   ※ 上り階段があれば、当然下り階段もありました。

 散策路には砕石状のビリ砂利が敷かれていたが、できれば自然のままの路のほうが緑地の雰囲気に合っていると思われるが、管理する側としては致し方のない選択なのかもしれない。

   

   ※ 南西出入口にあった案内標です。散策路は1kmと書かれています。 

 そんなことを考えながら歩いていると、もう一方の入口である「南西出入口」に着いてしまった。そこの案内板には 散策路は1kmと出ていた。ちょっとあっけないとも思ったが、それは仕方のないことかもしれない。小さなお子さん、あるいはお年寄りと一緒に森林浴を楽しむには適している緑地と言えるかもしれない。                


札幌市の都市緑地めぐり⑬ 東部緑地

2020-06-26 17:03:43 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 「東部緑地」は私が歩いてみた印象に比べて面積が広いように感じたが、それは河川緑地とは違い、横幅があるためと思われる。歩いてみて、木道が伸びた道と川砂利が敷かれた道と印象が相反する感じがした緑地だった。

   

   ※ 緑地北側にあるパークゴルフ場を目ざす散策路は初め木道が伸びていました。

  (厚別区・清田区) 390,978(ドーム7.8個分) 探索日 ‘20/06/22

   

   ※ 私は残念ながら道路を隔てた北端の緑地は訪れませんでした。

 「東部緑地」は梅園で有名な「平岡公園」に近い、札幌市と北広島市との境界沿いに広がる緑地だった。ナビに導かれて緑地沿いには着いたのだが、どこから緑地に入ったら良いのかかなり迷ってしまった。結局、緑地の中央付近の緑地案内板が立つところから緑地に入ることができた。本来ならもう少し北側のパークゴルフ場のところから入るのが正解のような気がする。

 緑地案内板は北広島側を望む高台の上にあり、これまで訪れた緑地の案内板よりはるかに大きく立派なものだったが、残念ながら経年劣化によって写真や文字が判読不明となっていたのが残念だった。なんとか更新を!

   

   ※ 丘の上から北広島市側を望むところに案内板がありましたが、ご覧の通り経年劣化のため見るに堪えない状況だったのが残念です。

 案内板のある高台から丘を下りて緑地内に入った。しばらく散策路沿いに歩くと、「パークゴルフ」側と「大曲橋」側を目ざす分岐点に出た。私は先にパークゴルフ場がある北側に進路を取った。すると、森の中に入ったが、緑地内を大曲川が流れ、下が湿地のためなのだろうと思われるが「木道」が続いていた。

   

    ※ その案内板のところから階段で丘の下の緑地内を目ざします。

   

   ※ 緑地内に入って間もなく、このような案内標があり、私は先にパークゴルフ場を目ざしました。

   

   ※ 木道の始まりには写真のようなバーコラも設えてありました。

   

   ※ こうした木道が200m近く伸びていたように思います。

 木道が終わったと思ったら、今度は激しく上がり下がりする森林内の自然道に移った。そうこうしているうちにパークゴルフ場に着いた。パークゴルフ場は規模が小さく、プレーをしている人も少なかった。

   

   ※ 木道が終わると写真のような階段で、上り下りが連続しました。

   

   ※ こちらもその上り下りの散策路の様子です。

   

   ※ 小規模のパークゴルフ場でしたが、プレーする人の姿が見えません。

 私はここから折り返し、緑地の南端を目ざすことにした。分岐点まで折り返し、南端を目ざす散策路は一本道だった。すると。こちら側も最初は「木道」だった。「木道」はそれほど続かず、すぐに普通の散策路となった。この普通の散策路であるが、車が走れるくらいの広い道に川砂利が撒かれていた。車が走るため、あるいは道路を管理するために砂利を敷かざるを得ないのかもしれないが、歩く者にとっては歩き辛く、森林内を歩くのなら自然道が…、と思うのは我がままだろうか?ただ、管理されている立場の方々の名誉のために付言すると、砂利が撒かれた散策路にはロードローラーが入れられたと見え、砂利が固く締まっているところもあった。そうしたところは浮石もなく、歩きにくさもなかったことを付け加えておきたい。

   

   ※ 折り返して分岐点から緑地の南端を目ざす散策路です。東屋のところから木道が伸びていました。

   

   ※ その木道ですが、こちらはあまり長い木道ではありませんでした。

   

   ※ 緑地内にはところどころにこうした説明版があったのですが、こちらもちょっと汚れていますね。

   

   ※ 散策路としては川砂利が歩くには気になりました。

   

   ※ 森林の緑濃く、という感じです。

 散策路は特別な特徴もなく淡々と続いたが、やがて緑地の南端に当たる「大曲橋」の袂に着いた。散策路はまだ続いていたが、緑地マップはこの「大曲橋」までとなっていたため、私はここから折り返すことにして、スタートした地点に戻った。

   

   ※ 緑地南端の大曲橋です。

   

   ※ 大曲橋を越えても散策路は続いている様子でしたが、ベンチがあったのでここを折り返し点と定めて、スタート地点に戻りました。

 滞在時間50分、歩いた歩数5,700歩、距離3キロ少々だった。

 実は、緑地マップで示す、道路を隔てて北側にある緑地を私は訪れていない。訪れるためには車を再び移動し、駐車するところを見つけねばならなかったこともあり、割愛してしまった。緑地マップに目を凝らすと「大曲川」という文字が判別できると思うが、この「大曲川」が北広島市との境界である。

 また、管理する区が厚別区と清田区にまたがっているが、その境界はパークゴルフ場を目ざしていた際に自然道の中にその境界を表す表示があった。(写真を撮るのを失念してしまった)


札幌市の都市緑地めぐり⑫  野津幌川緑地

2020-06-25 16:24:10 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 「野津幌川緑地」は札幌市厚別区内を流れ、厚別川に合流する河川であるが、緑地はその野津幌川の両岸に広がる緑地である。歩く分には新川緑地とは違い、堤防上を歩く散策路だったために気持ちよく歩くことができた。

   

  ※ これは右岸の様子です。左にヤマボウシが見えますが、この花が河岸では目立ちました。

 野津幌川緑地(厚別区)  113,438(ドーム約2.2個分) 探索日 ‘20/06/22

   

   ※ 野津幌川緑地全体のマップです。私は右端の「青葉通橋」から左の「野津幌川橋」までを往復しました。

 「野津幌川緑地」は緑地の東端にあたる「青葉通橋」から下流に向かって左岸を歩き始めた。「青葉通橋」のすぐそばに「もみじ台緑地」に属するパークゴルフ場の駐車場があるためにスタート地点としては好都合だった。

   

   ※ この「もみじ台南側緑地パークゴルフ場」駐車場の車を駐車して…。

   

   ※ スタート地点の「青葉通橋」です。

 左岸は緑地が野津幌川に沿って細く散策路が伸びていた。ところどころに花壇が配されていたが、道路向かいの住宅地に近いことから、付近の住民が自宅の花壇感覚でおせわしているためだろうか?とても整備されていて、それを見る方も心地よい。

   

   ※ 写真のような標識を越えてスタートしました。

   

   ※ 初めのころは堤防法面にタンポポモドキの「ブタナ」が目立ちました。

   

   ※ おそらく近くの住民がお世話していると思われる緑地の花壇です。

 アスファルト舗装された散策路を淡々と進むと、最初の橋「小林橋(人道橋)」を通過する。「小林橋」を通過して間もなく、今度は車道橋の「紅青橋(こうせいばし)」を通過した。

   

   ※ 最初に現れた人道橋の「小林橋」です。

   

   ※ 次は車道橋の「紅青橋」です。

 景色はさほど変わらない。野津幌川の小さな流れは川岸の雑木に阻まれ水面を見ることはできない。ただ、堤防の法面に黄色や紅色の野の花が沢山咲いていて目に優しい。黄色の花は例のタンポポモドキのブタナだが、紅色の花の名は存念ながら不明である。

   

   ※ 河川敷内はこうして雑木が生い茂り、野津幌川の川面は見ることができません。

   

   ※ この鮮やかな配色、黄色は「ブタナ」、紫は「クローバー」ですが、紅色の花は「コウリンタンポポ」だと、フナさんから教えていただきました。

   

   ※ 緑地沿いにはこのような新築住宅や高層の集合住宅が目立ちました。

 続いて幹線の南郷通に架かる「もみじ橋」を通過する。「もみじ橋」を通過したころから、散策路脇に何やら体操器具(アスレチック器具?)のようなものが並び始めた。「散歩しながら体力づくりにも励みましょう」という設置者側の配慮なのかもしれない。面白い試みである。

   

   ※ 三番目に現れた南郷通に架かる「もみじ橋」です。

   

   ※ このようなアスレチック器具がかなりの数並んでいました。

   

   

   ※ 緑地ではどこでもよくお目にかかるバーコラです。

 第四の橋「原始林橋」が近づいたところで河川敷の改修工事が行われ、河岸の雑木が伐採されていて、ここで初めて野津幌川の川面を見ることができた。何の工事なのか素人には分かりかねるが、あるいは河川の直線工事だったのだろうか?

   

   ※ 河川敷の工事で雑木が伐採され、川面を見ることができました。

 そして近づいてきた「原始林橋」も全体が幕で覆われ改修工事中だった。

   

   ※ 「原始林橋」は改装工事の真っ最中でした。

 途中、何ヵ所か小さな樋門のようなものがあった。周りの住宅街が大雨に遭遇した時などのための水量調節機能のようである。

   

   ※ こうした小さな樋門の施設が時折顔を見せてくれました。

 そしてとうとう「野津幌川緑地」の北端に当たる国道12号線に架かる「野津幌川橋」に到達した。「野津幌橋」で折り返し、復路は右岸をスタートした「青葉通橋」を目ざしてのウォーキングだった。

   

   ※ 国道12号線に架かる「野津幌川橋」です。

   

   ※ 国道12号線は道幅も広く、交通量も多い道路です。

 目立ったところとしては「原始林橋」を通過した後、ちょっとした公園風の広場があった。この後も河岸に広がりがあるところにはパークゴルフ場があったり、自転車広場があったりした。そして、そのように広がっているところの散策路の外側は「野津幌川緑地」ではなく「もみじ台緑地」となっているところがやや複雑だった。

   

  ※ 左岸に入って間もなく、公園風のコンビネーション遊具が置かれた広場がありました。

   

   ※ その遊具があった広場の河川敷には自転車やボードで遊ぶ広場(?)でしょうか?

 極端な例では、右岸にあったパークゴルフ場は散策路を挟んで広がっていたが、散策路の内側(川の近い方)は「野津幌緑地」、外側は「もみじ台緑地」に属する、という清田区土木センターの説明だった。利用する市民にとってはどうでもいいことなのかもしれないが、私のように都市緑地めぐりをしている者にとっては興味深い区分けだなぁ、と思うのである。

   

   ※ 散策路は途中からサイクリングロートと兼ねた道路に変わりました。白い粉状のものはニセアカシアの花柄が落ちたものです。

   

   ※ こちらは河川敷なので「野津幌川緑地」側となります。

   

   ※ こちらは河川敷から離れているので「もみじ台緑地」に属する自転車広場です。

   

 私の足で往復9,000歩、約6.5キロを1時間半で歩き終えたが、ただ歩く分には「新川緑地」のように河川敷の低いところを歩くよりは、今回のようなある程度の見通しが効く堤防上の方が心地よく散策することができたのは言うまでもない。

 


札幌市の都市緑地めぐり⑪ 青葉台緑地

2020-06-23 17:12:13 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 「青葉緑地」はレポすべきかどうか迷った緑地である。というのも、私はこの青葉緑地にほとんど足を踏み入れていないのだ。それには訳があった。そのことも含めて私の基準である50,000㎡以上の緑地ということでレポートすることにした。

   

   ※ 緑地らしい雰囲気を醸し出している一枚です。

  (厚別区)    85,186㎡(ドーム約1.5個分)

   

  ※ 「青葉緑地」緑地マップです。上のマップが下のマップの左に接続するようです。

 「青葉緑地」は厚別区役所からも近い住宅地の中にある緑地である。ナビで緑地の近くに着いたのは分かったのだが、緑地の入口が分からない。緑地の周りをぐるぐると周り、ようやく車の通りが少ない緑地横の路側帯に車を停めた。

 現在地を確かめると、上に示した緑地マップの下側の緑地マップの真ん中付近に「注意板」、「看板」、「トイレ」、「水飲み場」など施設設備が固まっているところと判断した。おそらくここが緑地の中心地なのだろう。

   

   ※ トイレや水飲み場がある緑地の中心地ではと思われる場所です。

 私は早速南側を探索することにした。小さな階段を下りると、そこは多目的的に利用される広場のようだった。特別な設備はないもない。その広場を横切って森の中に入って行くとまたまた階段があった。そこを上り詰めると、そこはもう緑地の端だった。

   

   ※ そうした施設の直ぐ近くに多目的的な広場が広がっていました。

   

   ※ 広場の片隅には階段があり、最初に提示した写真に繋がります。

 しかたなく階段を折り返して、広場のところに戻り、緑地の端のところにできていた通路らしきところ南に進むも、直ぐに突き当りにぶつかった。

   

   ※ 住宅地と接しているため、緑地が金網で囲まれていました。

 車を停車したところまで戻り、今度は反対側の北に向かって進もうとした。ところが通路(散策路)らしきものが見当たらない。それでもどこかから通路が現れるだろうとの希望的観測のもと森の中を進んだが、住宅の裏地を通っている感じがして前へ進むのを止めた。

 私はあきらめて撤退しようと車を動かしたところ、停車したところからそれほどいかないところで入口らしきところを見つけ、そこから森に入ってみた。石を積み重ねた階段が続いて、今度こそ散策路に入ったのか、と思ったのだがその階段を上り詰めてみると、先ほどと同様、緑地の端となってしまい目の前には住宅が現れた。

   

   ※ あきらめかけた時に見つけた、二つ目の緑地への入口でしたが…。

   

   ※ この石の階段を上り詰めたところはもう緑地の端で、住宅地でした。

 私はすっかり「青葉緑地」を探索する意欲を失ってしまい、帰路に就いた。

 帰宅して「厚別区土木センター」に問い合わせたところ、「青葉緑地は崖地に造られた緑地で、特に散策路は設けていない」とのことだ。う~ん。また新たな都市緑地の形態を見た思いだった…。

 


札幌市の都市緑地めぐり⑩ もみじ台緑地

2020-06-22 16:29:23 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 なんともユニークな「もみじ台緑地」だった。というのも、緑地が島状に離れて存在しているのだ。それらが方形に結ばれていて、そこをぐるっと一周すると歩測計は8.5キロを示していた。

   

   ※ 「もみじ台緑地」の散策路はサイクリングロードと共用のような形で存在した。

 もみじ台緑地    374,972㎡(ドーム7.5個分)

    

   ※ 「もみじ台緑地」の全体図です。私はちょうど方形になっている路を一周しました。

 「もみじ台緑地」は札幌テクノパークの傍を走る「ポンノッポロ川」沿い、さらには「熊の沢川」沿い、「野津幌川」沿いと三つの川沿いを結ぶ方形の緑地だった。

 私は「ポンノッポロ川」の左岸の北端、北星学園付属高校近くの駐車場に車を置いて探索を始めた。

   

   ※ スタート地点とした広々とした駐車場です。

   

   ※ ほんの小川という感じのポンノッポロ川です。

 ちょっとガッカリしたことがあった。ポンノッポロ川の北端には「もみじ台緑地管理事務所」があった。私はマップだけではグルっと一周できるのか不安だったので、事務所に寄ってそのことを確かめてみたのだが、事務所にいた女性スタッフはそのことに明確には答えてくれなかった。私のように酔狂な者はあまりいないのかとも思うが、緑地事務所のスタッフであれば、緑地のことについてはどのようなことでも答えられる用意をしておいてほしいと思った。

 このポンノッポロ川の北端には各種のスポーツ施設(野球場、陸上トラック、テニスコートなど)が集中している。

   

   ※ 川向にあった野球グランドです。

   

   ※ 陸上競技のグランドです。

   

   ※ 有料のテニスコートです。

   

   ※ ポンノッポロ川沿いには真っ白なマーガレットが群生していました。

 これらスポーツ施設の横を通り、小さな流れのポンノッポロ川を渡るには豪華すぎるほどに見える「ポンノッポロ橋」を目ざした。すると散策路は「ポンノッポロ橋」の下を潜るサイクリングロードへと変わった。サイクリングロードは「滝野上野幌自転車道」と名付けられていた。

   

   ※ 小さなポンノッポロ川に豪華なポンノッポロ橋が架かっています。

    

   ※ 散策路はサイクリングロートとの共用の形でした。 

 サイクリングロードは緑地内というよりは、緑地の淵を道路と並行して走っていたが、やがて緑地から外れ、進行方向も南東方向から南西方向に変わった。

   

   ※ やがてサイクリングロードは緑地の淵、道路横へと変わりました。

   

   ※ 「滝野上野幌自転車道」を示す道路標識です。

 するとそこにパークゴルフ場が現れ、たくさんの人たちがプレーを楽しんでいた。パークゴルフ場は「熊ノ沢川」沿いに広がっているようだった。(マップの上で確認)さらにサイクリングロードを進むのだが、緑地そのものはサイクリングロードの外側に緑が見える状態が続いた。そして南西方向を進む最後にもパークゴルフ場が広がっていた。

   

   ※ 「もみじ台緑地パークゴルフ場」と名付けられたかなり大きなパークゴルフ場です。

   

   ※ 右上は道路は、その路肩にサイクリングロードが設けられていました。

   

   ※ 「もみじ台緑地」2か所目のパークゴルフ場です。

 コースはさらに左折して、今度は北西方向に進路を変えた。そこは「野津幌川(のっぽろがわと呼ぶらしい)」沿いの緑地である。ここで疑問が沸いた。野津幌川沿いは「野津幌川緑地」という別の緑地が存在する。なのに、そこを「もみじ台緑地」とも称している。疑問に思った私は緑地を管理する厚別区土木センターに問い合わせてみた。すると、野津幌川沿いは基本的に「野津幌川緑地」だそうだ。ただ、野津幌川の河川敷が広がっている部分の外側は「もみじ台緑地」となっている、という説明だった。ちとややこしいですね。

   

   ※ 二度目に折れ曲がったところには「野津幌川緑地」の表示がありました。

 サイクリングロードは 野津幌川沿いにも伸びていた。そしてその一部には「自転車広場」というユニークな広場があった。自転車のジグザグコースや、波乗りコースなど、自転車を使って楽しむ施設が整えられていた。

   

   ※ ユニークな「自転車広場」がありました。

   

   ※ 広場の一つ、真ん中が高くなった円形の広場です。

   

   ※ 波乗り状態を楽しむコース(?)

 植物に疎い私にとって面白い体験をした。緑地を歩いていた時、ピンク色に色づいた木の葉が目に入った。それは遠くから見ると、大きな花びらはまるで葉が染まっているように見えたのだが、傍へ寄ってみると葉などではなく、立派な花だった。帰宅してから調べたところ「ヤマボウシ」という種のようだった。

   

   ※ この様子を見たら、葉に色が付いていると見えませんか?

   

   ※ 傍へ寄ってみると、葉ではなく確かに花でした。(ヤマボウシ)

 野津幌川沿いにも小さなパークゴルフ場があった。これで今回の散策路上に3ヵ所もパークゴルフ場があった。どこでもパークゴルフ場が花盛りである。時代を経て、ゲートボール場のように閑古鳥が鳴くようなことにはならないだろうか?

   

   ※ この緑地3ヵ所目のパークゴルフ場です。やや小規模でした。

   

   ※ サイクリングコース上に降り積もったニセアカシアの花ガラです。

 そして最後、こんどは進路が北東方向に切り替わる。散策路は道路と平行に造られているのだが、ここの部分は申し訳程度というほど細い緑地だった。

   

  ※ 最後の北東方向の緑地は左は道路、右側も住宅地の通路に挟まれた狭いところでした。

 そして約2時間かけてスタート地点の駐車場に戻ってきた。距離計は8.5キロを示していた。面白い形の「もみじ台緑地」だった。私はまた新しい形の緑地を見せてもらった思いだった…。

   

   ※ 駐車場に帰ってくると、高校の運動部の生徒たちがなにやらトレーニングをしようとしていました。

   

   ※ 帰ってきてから、近くに北星大付属高校の校舎があるのに気づきました。

 


札幌市の都市緑地めぐり⑨ 厚別南緑地

2020-06-21 15:04:04 | 札幌市の公園・緑地・緑道

  面積はけっして広くはないが深い森に囲まれ、野趣豊かな散策路が伸びていた。ただ、緑地内に案内の類が一切なく、分岐点ではどちらへ向かえばよいのか迷うことがしばしばだった。

      ※ 厚別南緑地の典型的な森の中の様子です。

      72,651㎡(ドーム1.5個分)

 「厚別南緑地」は上野幌小学校の背後に広がる緑地である。さらには札幌市と北広島市を繋ぐサイクリークロードが横を通るところに位置している。

   

   ※ 厚別南緑地の中央をサイクリングロードが貫いています。

   

   ※ サイクリング利用者と緑地散策者が共用できるように水飲み場とベンチが配されていました。

 そのサイクリングロードの一角から緑地に入った。緑地に入ると直ぐに緑濃い森の中に誘われた。そこはまったくの手つかずの自然が残されている感じだった。散策路も雑草が刈り取られているだけで、特に造作されている感じはなく自然道が森林内に伸びていた。緑地内には大きな沢が走っており、そこを越えるため起伏に富んだ経路も魅力だった。

   

   ※ 厚別南緑地に入った直後の散策路の様子です。

   

   ※ 緑地内には沢が走っていました。

   

   ※ その沢を横断するように木橋が架けられていました。

 緑地内には唯一の造作物だと思われる炭焼窯の複製が置かれていた。ということは、辺りは昔緑地内の木を利用して炭焼きが行われていたということのようだ。

   

   ※ 緑地内で炭焼窯を複製で再現して、炭焼きが盛んだったころを表示していました。

 緑地を巡っていて困ったのは、散策路にたくさんの分岐点があったのだが、どちらへ向かえばよいのか、まったく見当がつかなかったことだ。というのも、この「厚別南緑地」は緑地マップが公表されていないのだ。(札幌市公園検索システムの中でマップが表示されていない)さらに、その分岐点に案内の類が一切ないのである。

   

   ※ 緑地内の散策路の分岐点です。案内がなかったのですが、私は左側に進みました。

私は何の情報もないまま、ヤマ勘だけを頼りに進路を決めていった。すると突然、緑地を利用する人たちが憩うような広場に出たのだが、そこが緑地のどこに当たるのはまったく分からずじまいだった。

   

   ※ 突然現れた広場です。おそらく緑地に入る一つの入口ではと思われます。

   

   ※ 広場内に近くの上野幌小学校の開港100年碑が立てられていました。

 さらに先を進んだのだが、緑地に入った入口がどこなのか分からなくなってしまった。あちこちと迷ったのだか、スマホで位置を確認してようやく一つの出口を見つけたが、最初の入口は見つけることができなかった。

 事情を知っている地元の人にとっては大して問題ではないのかもしれないが、私のような外部の人間にとっては緑地内を探索して楽しむことが困難ではないかと思われた。

 そこが少し残念に思われたので、帰宅してから管理する厚別区土木センターの担当者にその思いをお伝えした私だった。


札幌市の都市緑地めぐり⑧ 新川緑地 後編

2020-06-20 14:35:06 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 復路の「新川緑地」は往路の対岸である。それほど大きな差はない。ゴールの西陵橋に向かって黙々と歩くだけだったが、よ~く目を凝らしてみると、右岸独特の光景も見えてきた。

   

   ※ 右岸の散策路の一部には写真のように化粧タイルで舗装された休憩所もありました。

      238,083㎡(ドーム約4.5個分)

  

 新川の左岸沿いには手稲区の住宅街が広がっている。対して復路とした右岸はまだ住宅地としては開発されていないところが多く、「前田森林公園」が目立つ程度で閑散とした光景が広がっている。(もっとも、西陵橋が近づいてくるにつれて右岸にも住宅は目立ってくるが…)したがって、散策路を行き交う人も左岸に比べるとグッと少なくなった。

   

   ※ 新川の最も石狩湾に近い位置に架かっている「第一新川橋」です。

   

   ※ 「第一新川橋」は道央新道が走る幹線のため交通量も多いのが特徴です。

 右岸の散策路でまず気が付いたのが、左岸はアスファルト舗装だったのに対して、右岸にはレンガ風焼成ブロックが敷かれてあったことだ。見た目には焼成ブロックの方がいかにも歩くのが楽しくなる雰囲気がある。ところが長い時間が経つと、ブロックを敷いた隙間から雑草が顔を出してくるのだ。右岸の散策路もブロックを敷いた両側から雑草が進出し、人が独り歩く幅程度しかブロックが顔を出していないところがあった。そういえば「あいの里緑道」の場合も同様だった。散策路の舗装をどうするか?考えるべき問題かもしれない。

   

   ※ 右岸の散策路は写真のようなレンガ風焼成ブロックが敷かれていたのですが雑草が目立ち、人が通る幅しかブロックが見えません。

   

   ※ 本来は幅1.5mくらいにブロックが敷かれているのですが…。

 次に、右岸には樹木の少なく河川敷が広がったところがあった。そこには一面にタンポポが咲き誇っていた。しかし傍によってよく見ると、それは私たちがタンポポと言っているものとは違っていた。茎が空洞状ではなく、針のように細く固い茎なのだ。帰宅して調べてみると、それはどうやら「ブタナ」というタンポポモドキの種だった。しかし、一面に咲き誇る様子は壮観だった。

   

   ※ 一見タンポポと見えたのですが、正式名は「ブタナ」という外来植物(?)でした。

   

   ※ ブタナを大写ししたものです。

 花と言えば、一本だけ高くそびえていたニセアカシアが木全体に白い花をいっぱいに付けた様子も豪快だった。

   

   ※ ご覧のようにニセアカシアの大木には白い花がびっしり付いていました。

 堤防の法面に掲げられた子どもたちの壁画は右岸にももちろんあった。壁画が飾られたある一帯は緑地の造成当時にちょっとした公園風に造られたようだ。壁画の周りは花壇風になっていた。また辺り一帯も花壇のようなものが2~3あったが、いずれもが雑草に覆われていたのが残念だった…。

   

   ※ 右岸にも子どもの壁画が掲示されていました。周りにシバザクラが配されています。

   

   ※ 同じ所には写真のような花壇が配されていたのですが…。

 向かいの左岸から見たとき、堤防の法面の雑草が刈り取られているように見えた、と書いたが、実際に傍に寄ってみると業者がきれいに刈り取った跡が見て取れた。やはり雑草が刈り払われた後は気持ちの良いものである。

   

   ※ 右岸の堤防法面はご覧のように雑草が刈り取られていました。

   

 そんなあれこれを目にしながら、やはり復路も2時間近くかかってスタートした西陵橋に還ってきた。

   

   ※ スタートした地点の西陵橋に還ってきました。

 「新川緑地」の河川敷(散策路)を往復しての印象だが、「中の川緑地」のときも感じたことであるが、私の印象では「緑地」というよりも「緑道」というイメージが強かった。ことほど左様に「都市緑地」とは、さまざまな働き、役割をもったものを総称する名称なのかな?と思えてきた。

 


札幌市の都市緑地めぐり⑧ 新川緑地 前編

2020-06-19 16:45:42 | 札幌市の公園・緑地・緑道

 自転車で往復1.5時間、ウォーキングで往復4時間。現在の私の体力では十分すぎる負荷だった。川の両岸を往復する単調なウォーキングは気温が高かったこともあり、体力面だけでなく、精神的にもきつい新川緑地の探索だった。 

※ 写真が30枚を大きく超えそうなので、前・後編でレポートすることにしたい。

   

   ※ 新川河川敷の中でも最も木々が茂っていた散策路です。

      238,083㎡(ドーム約4.5個分)

  

  ※ 左端がスタート地点の「西陵橋」、右端が折り返し点の「第一新川橋」です。

 「新川」は明治時代に氾濫を繰り返す地域の治水対策のために掘削された人工の河川である。だから内陸から石狩湾に向かってほぼ真っすぐに掘られている。資料によると、新川は、琴似川と琴似発寒川が合流する地点から石狩湾までの約10kmを指すそうである。

 琴似川と琴似発寒川が合流する地点にはちょうど「西陵橋」が架かっている。私はこの橋をスタート地点と定め、自宅から自転車で「西陵橋」をめざした。自宅からの距離がどれくらいか正確にはわからないが、45分間かかって「西陵橋」の袂に着いた。

   

   ※ ①西陵橋

   

   ※ 「西陵橋」の上から撮ったもので、左側が琴似発寒川、右が琴似川、二つの川の合流点です。中島でのんびり釣りを楽しんでいる人が見えます。

 私は「西陵橋」から、最も石狩湾に近いところに架かる「第一新川橋」を目指して往路は左岸を歩き、袋には右岸を帰ってくるというコースを選定した。

 「新川緑地」は先に訪れた「中の川緑地」と同じく河岸が緑地として指定されている。「中の川緑地」は堤防上に散策路が設けられているが、こちら「新川緑地」は河川敷が広く堤防内に散策路が設けられていたので、私はそこを通って「第一新川橋」を目指した。

   

   ※ 西陵橋の袂、スタート地点にベンチが並んでいました。

 河岸は新川が完成されてから130年以上経っている(1887年完成?)こともあり、木々も大きく成長し、立派な緑地となっている。

 ただそのことがこの日(6月13日)のように気温が高い日には風が通らなく、蒸し暑さが堪えた。気持ち良くウォーキングするには堤防上を歩く方がずっと心地良かったはずだ。ランニングをする人は堤防を走っている人が多かったようだが、それでもこちらの散策路を走っている人も何人か見かけた。

   

   ※ 左上の堤防上を見ながら、河川敷の散策路を走るランナーです。

 新川は西区(厚別区)と北区を分ける境界線でもあるが、川に架かる橋の多さも際立った。数えてみると、7つの車道橋と1つの人道橋が架かっていた。

   

   ※ ②天狗橋

   

   ※ ③稲積橋

   

   ※ ④新川さくら並木橋(最も新しい橋)

   

   ※ ⑤新川中央橋

   

   ※ ⑥前田森林公園橋

   

   ※ ⑦前田ふれあい橋(人道橋) 橋の真下からの一枚です。

   

   ※ ⑧第一新川橋

 また、新川との間で水を出し入れする(というよりは排水機能かな?)樋門も結構目立った。小さな樋門の場合は散策路にも橋が架けられているのだが、大きな樋門になると流れも大きくなり橋が架かっておらず、堤防まで一度上がって通過しなければならない場合もあった。(往路で3度、復路で2度)

   

 ※ このように樋門が大小かなりありました。(数を数えず)こちらは橋が架かっています。

   

   ※ 樋門の水路の水たまりにカモが!おしどりなんですねぇ。

   

   ※ こちらの樋門の水路には橋が架かっていなく、堤防上に上がらされました。

   

   ※ 手稲区の市街地を流れる樽川の水が排出される樋門です。通行不可。

 また、過日探索した「中の川」が新川に注ぐところでは大きく迂回を強いられ、先日渡った中の川の人道橋「ゆたか橋」を再び渡ることになった。

   

  ※ 中の川が新川に合流する地点で迂回を強いられ人道橋「ゆたか橋」を再び渡りました。

   

   ※ 中の川(下側)が新川に合流するところです。

 大きな木々と高い堤防に囲まれ、見通しがきかない中でのウォーキングは単調で、疲れも倍加した。それでも散策路の脇には北海道の花であるハマナス(ちなみに札幌市の花はスズランです)が満開の時を迎え香しい匂いを放っていた。また、いくら河岸とはいえ100年以上も経つと木もここまで成長するのか、と思わせるくらい高くそびえる木にも時々出会うことができた。

   

   ※ 写真のように大木となった木もたくさんありました。

   

   ※ ハマナスの花がけっこう目立ちました。下のハマナスは違った品種?

   

 また、単調な散策路で変化を感じさせてくれたのが、堤防の法面(のりめん)を活用した子どもたちの原画によるタイル製の壁画だった。適度な間隔をおいて時々現れた。壁画には原画を描いた子どもの名前が記されていて、採用された子どもにとっては記念となる出来事だったに違いない。 

   

   ※ このような壁画が等間隔でなんどもお目見えしました。

 一つの気づきとして、左岸の方の堤防の法面はイタドリなどの雑草が繁茂しているのが目立った。一方、川越しに見える右岸の方は業者が刈り取りを終えて黄色く枯れた法面が目に入った。時期的な違いだろうが、あまり雑草が成長しないうちに除去してもらいたいものだ。

   

   ※ 堤防の法面を覆うイタドリの群落です。

 スタートから2時間、折り返し点の「第一新川橋」に到達した。その先散策路は造成されていなかった。ここまでの距離は約7.5キロ。辛さもあって、ゆっくりペースのウォーキングとなった。

   

 ※ 堤防上に建造物が見えたので確かめにのぼってみると、バーコラとベンチがありました。

   

   ※ その横には立派な園名板が設置されていました。

   

    ※ さらに横には新川緑地の案内図が設置されていました。

   

   ※ 堤防上にはゴムチップを固めた脚に優しい走路が続いていました。