私が所属するシニアの学習グループ「めだかの学校」が本日、無事に今年度の学習活動をスタートした。昨年度はコロナ禍のために何度も中断を余儀なくされたが、本年度はなんとか計画どおりに活動ができないものか、恐る恐るのスタートである。
私が「めだかの学校」に加入したのは、記録を調べてみると2014年4月のようである。ということは私は加入してからすでに8年が経過していることになる。その間、自分たちで学習を企画し、実施計画を立てて学習を継続する楽しさや意義を実感してきた。また、一昨年度からは図らずも「めだかの学校」の代表の任も担うこととなり、その責任も痛感しているところである。
ところがここ2年間はせっかく計画を立てても、コロナ禍のために活動を中断せねばならないことに直面し、計画の半分程度しか消化できない事態が続いていた。今もまだコロナ禍が終息したとはけっして言えない状況だが、会場も貸与していただける状況なので恐る恐るスタートを切ったという状況である。
今年度の学習計画は、年度の前半は昨年度積み残した「持続可能な環境を目指して…」をテーマとしてNHKスペシャル「2030未来への分岐点」を活用してのDV Dフォーラムと、日本とアメリカのアカデミー賞受賞作品の中から6本を会員の投票で選び観賞する映画観賞会を予定している。本日は「持続可能な環境を目指して…」の第1回目の DVDフォーラムとして「2030未来への分岐点」の第1回放送分の「暴走する温暖化 “脱酸素” への挑戦」を題材としてフォーラムを私がコーディネーター役を担って実施した。
私は池上彰さんのCOP26について解説した評論と、北海道新聞が温暖化によって北海道に与える影響について報じた新聞記事の二つを増す刷りして参加者に配布し、フォーラムに臨んだ。
DVDを視聴後、参加者たちと感想などを話し合ったが、けっこう重い問題だったこともありなかなか発言がなかったが、それでも地熱発電の可能性は?とか、風力発電や太陽光発電がなぜ進まないか?といった問題点が提起されたり、原子力発電の放射性廃棄物の処理は解決できないものなのか?といったことについて発言があった。
番組の中でEU(ヨーロッパ連合)が、温暖化阻止のために国・地域挙げてエネルギー問題をシステムとして解決しようと取り組んでいることが紹介されたのだが、そのことがなぜEUでは可能なのだろうか?と参加者に問うたが、私は次のように結んだ。「EUに参加する国の人たちはこの問題に対する意識が高い故、政府がやろうとしていることを支持する土壌があるのではないか」と…。つまり私たちは今回の「2030未来への分岐点」の視聴を通して、現在地球が抱える問題の所在について改めて理解し、難しいながらも自分の考えを持てるようにすることではないか、と話してフォーラムを締めた。これからの展開が楽しみである。
というように今季の「めだかの学校」は無事にスタートできたが、なんとかこの後も予定どおりに活動が実施できることを願っている。