NHK札幌の8K画面を再び観賞する機会を得た。私にとって懐かしのルーブル美術館の展示を微細に映し出す画面にはため息が出るほどだった。同時に放映された「星野源LIVE in New York」は私にとって退屈極まりないものだったが…。
NHK札幌は新社屋が完成し、8K大画面スタジオを設置したことで積極的に公開の機会を作っているようだ。今回も公開されることを知り応募したところ運良く招待券が舞い込んだ。題して「8Kプレミアムセレクション~高画質と高音質の世界~」を昨夜楽しんだ。8K大画面スタジオのことについては以前にも説明したことがあるが、私の目測で縦4m、横6mほどの280インチ大画面である。また、音響装置としては22.1chの立体音響だという。
※ 以前に私が撮った8K大画面スタジオの様子です。おいてある椅子と比べて画面の大きさがお分かりいただけると思います。
その大画面に映し出されるこの日のラインナップは次のとおりだった。
◆「DOMOWORLD~どーもくんの謎解き~」
◆「ルーブル 時を超える美」
◆「星野源LIVE in New York」
「どーもくんの謎解き」は、大昔、たくさんのどーもくんが暮らす様子が画面いっぱいに現れ、その様子を見ながら出された問題を解いていくといういわばクイズ番組のような構成となったものだった。
※ 写真のようなどーもくんが画面いっぱいにいろいろな動きをしていました。
私の期待の「ルーブル 時を超える美」は、世界の美術品が集まる広大なルーブル美術館を8Kで撮影した映像だった。その中でも特にレオナルド・ダ・ヴィンチ作「モナリザの微笑」を詳細に紹介していた。圧巻は肉眼で絵の傍に寄ったとしても見えない、画の表面に経年劣化による細かなひびが入っている様子を微細に映し出している画面を観て、8K画像の凄さを実感した思いだった。
※ パリ・ルーブル美術館のエントランスです。ガラスのピラミッドが存在感を誇っています。
リード文で「私にとって懐かしのルーブル美術館…」と記したが、私にとって青春の思い出の一つであるが今から半世紀前の1968~1969年にかけてヨーロッパ・アジア貧乏旅行を敢行した際に、ルーブル美術館を訪れ、「モナリザの微笑」や「ミロのヴィーナス」などを実際に自分の目で見た経験があるのだ。当時は現在ルーブル美術館を象徴するように建っているガラスのピラミッドも建設されていなかった時代である。今回提供された映像では「モナリザの微笑」を含めて僅か4点の所蔵品の紹介にとどまったが、もっともっと多くの所蔵品(美術品)を紹介してほしかった、というのが偽らざる思いである。
※ 説明の必要もない「モナリザの微笑」です。
そして最も時間を割いて放映されたのが「星野源LIVE in New York」だった。星野源は今最も勢いのあるミュージシャンの一人のようであるが、現代のミュージックシーンには縁遠い私にとっては彼の音楽の良さをよく理解できない、というのが本音である。力まない、軽い感じの音が今若者たちには好まれているのだろうか?星野源ファンにとっては堪らない時間だったのだろうが、私にとっては退屈極まりない時間だったが、22.1chの立体音響を堪能できたということでヨシとしょうか。
※ 星野源のニューヨークでのライブの様子です。
NHKには、「この8K大画面で大自然の映像をたっぷりと堪能したい」とアンケートに記入して午後8時過ぎに帰路に就いた。
※ 掲載した写真は1枚を除き、他は全てウェブ上から拝借しました。
札幌の🌸が開花しました❣
昨夜雨が降り、今朝は晴れたが肌寒い気温だったので「どうかな?」と思いながら標本木のある気象台の庭に正午過ぎに行くと、なんと枝先の付いていた蕾が開花しているではないか!ネットを見ると、気象台も開花を宣言したようだ。ようやく北国札幌にも春がやってきました!!