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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

ヘルシーウォーキン㊹ 人と自然が輝く清流と健康のまち、むかわウォーク

2024-09-22 19:09:23 | JRヘルシーウォーキング
 恐竜のマチ・むかわは静かだった。鵡川高校の野球部の練習で発する監督の声が拡声器を通じて街中に伝わるほどだった。意外だったのはコース途上で稲刈りの様子を窺えなかったことだった。

    
 「むかわコース」は昨年歩き、今年も同様のコースだったので歩くつもりは全くなかった。しかし、JRウォーキングの仕組みが私をむかわ町に向かわせた。というのも、JRウォーキングでは参加するごとにポイントを付与する仕組みを取っている。
  この仕組みが参加者をくすぐらせるのだ。(私もくすぐらされている一人である)JRウォーキングでは、一度参加するごとに1ポイントが付与される。(ただし、札幌から遠方の宗谷、オホーツク、釧路、渡島などの各地に参加した場合は2ポイントが付与される)
 このポイントを積み重ねて年度末に集計し、ポイント数に応じてささやかな景品が授与されるのである。私は昨年34ポイントを獲得して、30ポイント獲得の景品(下図)をいただいた。



 今年は夏季間に休んだことが響き、現在まだ22ポイントしか獲得していない。私としてはできれば今年も30ポイント以上を獲得したいなぁ、と思っている。そこで、苫小牧コースを歩いている中で、「そうだ!ポイントを稼ぐために鵡川にも行ってみよう!」と思い立った。列車時間を調べたが日高本線はローカル線のために適当な時間に列車は走っていない。そこでバス時間を当たってみたら、ちょうど良い時間にバス便があることが分かった。
 10時45分に苫小牧駅からバスに乗り、約1時間後11時50分に鵡川駅前に降り立った。帰りのJR便が14時11分で、次は16時20分ということだったので、ここは禁を破りショートコース(7km)を歩くことにした。
JRウォーキングには距離が12~15キロという〈基本コース〉と、基本コースの半分、あるいは2/3程度の距離の〈ショートコース〉がある。私は〈基本コース〉を歩くことを旨としているのだが、今回は帰りの時間を考え、やむを得ぬ選択をした。
 さて、〈むかわコース〉のレポである。
 鵡川駅前に降り立つと、気温が低いというよりは肌寒いくらいだった。鵡川駅は今は無人駅となってしまったが、駅舎はとても立派で、この日も駅舎の屋根や外壁の塗り替え作業をしていた。

   
   ※ 鵡川駅は現在、化粧直しの最中だった。

 正午のサイレンが鳴り渡る中、駅舎を出て、駅裏の住宅街を往く。そこを過ぎると一時野球部の活動が活発だった「鵡川高校」の横を通ったのだが、ちょうど昼休みとあって野球部の練習している光景には出会えなかった。

   
   ※ 甲子園にも出場した子ともある名門・鵡川高校の正面です。

 「鵡川高校」を過ぎるともう田園地帯である。道路の両側を見ると、水田はまったく見られなかった。主な作物は豆類が多いように思えた。昨年〈基本コース〉を巡った時には、確か市街地から遠く離れた一帯には水田もあったように記憶していたが、今回の〈ショートコース〉では全く水田は見当たらなかった。

   
   ※ 畑ではごらんのような豆類が多かったようです。

  道路沿いに国内最大級の「むかわ竜」が発掘された地であることを誇らしく宣伝する看板が掲げられていた。(もっとも発掘されたのは当時の鵡川町ではなく、別の町だった穂別町で発掘されたのだが、現在は両町が合併されて〈むかわ町〉となったことから「むかわ竜」と命名されたようだ)
 むかわ竜は、JRの列車の車体にも「むかわ竜」の画が描かれていた。
    

    

 そうした畑作地帯を折り返して、市街地に向かっている時だった。拡声器を通した大きな声が聞こえてきた。はじめ私はトラクター同士が話し合う声なのかな?と思っていたのだが、どうもそうではないらしい。話す内容までは聴き取れないのだが、何かを励ますような声に聴こえてきた。誰かに確かめようとしても人は辺りに見当たらない。そのうち、「あるいは、鵡川高校の野球部の先生が部員の練習を励ましている声なのでは?」と思い始めていた。しかし、周りに人は見えず確かめようがなかった。
 コースは市街地近くに戻ってきた。そこに「鵡川スケートセンター」が見えた。走路をコンクリート舗装した本格的なもので、夏の間はおそらく何にも使われていない施設と見えた。さすがにオリンピック選手の橋本聖子選手(現参議院議員)を輩出した町である。夜間照明も完備された施設だった。

    
    ※ コンクリート舗装された400mトラックは奥の方に見えます。(夜間照明の完備されています)手前の囲まれたところはアイスホッケーリンクのようです。

そして、これも鵡川の名物(?)河川の鵡川沿いに広がる「たんぽぽ公園」に至った。タンポポの開花時はきっと見事の花園となるのだろうが、季節外れに訪れたこの日は緑色が広がる原っぱだった。

    

 その「たんぽぽ公園」の近くでようやく何かの作業をしている人に出会った。そこで、そのときにも微かに聴こえていた拡声器の声について「あの声は鵡川高校の野球部の監督の声ですか?」と聞くと「そうですよ」という答えだった。さらに私は聴いた。「鵡川高校は今も野球部は元気なのですか?」と…。するとその方は「元気ですよー!」と答えだった。そして「実は私も鵡川高校野球部の出身です。佐藤富太郎監督の教え子です!」と胸を張って答えられた。私は知っている。佐藤監督が指揮を執っていたころ、鵡川高校野球部は全道に強豪として鳴り響いていた時代だったのだ。私は「それは嬉しい出会いです」と話すと、件の彼は嬉しそうだった。
 その後、街中を複雑に曲がりながら鵡川の道の駅「むかわ四季の館」で「むかわウォーク」参加の証明をいただき、13時45分に鵡川駅にゴールし、14時11分のJR苫小牧行に乗車し、苫小牧、千歳と乗り継いで、16時30分過ぎ自宅に帰り着いたのだった。
    
     ※ 道の駅「むかわ四季の館 」の建物です。
◇ウォーク実施日  2024年9月21日(土)
◇歩いた距離    7.0 km


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