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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北区歴史と文化の八十八選巡り №4

2022-05-10 14:15:28 | 札幌市・北区歴史と文化の八十八選巡り

  北区歴史と文化の八十八選巡り第4弾は「旧札幌農学校校舎」、「小麦研究記念碑」、「北大ポプラ並木」、「『人工雪誕生の地』碑」の四つについてレポする。「北大ポプラ並木」については、事情により2度訪れたうえでこのレポを完成した。

〈13〉旧札幌農学校校舎

 この「旧札幌農学校校舎」を特定するのにはやや苦労した。というのも、次の「北海道文化資源データベース」に書かれていた次の文章のためである。

 1902(明治35)年に完成した札幌農学校の新校舎は、各専門科目の教室をそれぞれ独立して建てるという、当時としては珍しいアメリカ式の校舎配置でつくられました。その一つがこの昆虫学及養蚕学教室です。現在は、北大交流プラザ「エルムの森」として使われています。近くには北海道大学旧札幌農学校図書館読書室・書庫もあります。

 この文章でいう北大交流プラザ「エルムの森」とは、北大正門前にあるが、資料にあるような建物の外観とは似ても似つかない建物である。やや迷ったが、建物の位置、外観の様子から「旧昆虫学及昆虫学教室」と呼称されている建物を「旧札幌農学校校舎」と判断した。周りに「北区歴史と文化の八十八選」に関する表示はなかったが、建物の壁には「国登録有形文化財」に指定されたプレートが張られていたので間違いないと判断した。

 ただ、「旧札幌農学校校舎」についてウェブ上でいろいろと検索すると「エルムの森」として利用されているとなっているので、今後もその点については調べていきたいと思っている。

   

   ※ 現在は「北大交流プラザ エルムの森」として利用されているとのことだったが、現地へ行ってみるとどうやらそのように活用はされていなかっ??

 

   

   ※ 玄関部分を大写しすると、向かって右側のところに「国登録有形文化財」のプレートが貼られていました。(黒く四角に見えるプレートです)

   

   ※ 教室の裏側です。   

   

〔住 所〕 北区北7条西7丁目

〔訪問日〕 4月19日

〈14〉小麦研究記念碑

 この「小麦研究記念碑」は北大総合博物館の裏手の建物の前に設置されていた。記念碑の前には北区が設置した説明板に次のように記されていた。

「小麦研究記念碑

 北海道大学の農場には、札幌農学校時代から麦類の種ならびに品種が多数集められてあった。坂村徹博士はこれらについて研究し、はじめて小麦の正しい染色体数を明らかにした。ひきつづき木原均博士は、小麦種間雑種の細胞遺伝学的研究を行い、この領域に新しい時代を画した。ここは、木原均博士が小麦の研究を開始した地点であり、北海道大学創基百年に際して同門相この記念碑を建立した。昭和51年(1976年) 建立」 とあった。

   

   ※ 理学部の校舎の片隅(写真右側)に記念碑がありました。

   

   

   

   ※ 記念碑の手前には紹介したような顕彰文が写真のように記されていました。

〔住 所〕 北区北7条西7丁目

〔訪問日〕 4月19日

〈15〉北大ポプラ並木

 北海道大学のシンボルであり、札幌観光の目玉の一つでもある「北大ポプラ並木」は大型台風での倒木などがあったが、現在も67本のポプラが全長250mの道の両側に立っているが、現在はその並木道の80mほどが散策可能となっている。

   

   ※ 4月19日に訪れた時にポプラの枝先に若葉は見られませんでした。

           

 北大のポプラの始まりは、1903(明治36)年に森廣という札幌農学校の2代目校長の息子がアメリカから数本の苗を持ち帰ったのが始まりとされ、その後1911(明治44)年に新渡戸稲造に同行して渡米した南教授が多数の苗を持ち帰り、それを植えたことでポプラ並木が出来上がったという。

 ところがポプラの大木は台風に弱く、1954(昭和29)年の洞爺丸台風、2004(平成10)年の台風18号によって多くのポプラが倒木してしまい、その後補植もされて現在の姿になっている。

 北大では2000(平成12)年に構内の別なところに「平成ポプラ並木」として苗木を植樹したのが、現在ではかなりの高木の並木となっている。

   

   ※ 平成ポプラ並木を構内奥から道路側を見て撮ったところです。

   

   ※ こちらは反対に道路側から奥へ向かって撮ったところです。(5月5日撮影) 

 なお、私は当初4月19日に一度並木を訪れたのだが、まだ枝先に若葉が付いていなかったので、5月5日の日に再訪して若葉が出たところを写真に収めてきた。

       

       ※ 入域が許されていない奥側の北大ポプラ並木です。

       

       ※ こちらは散策が許されている手前の並木です。(5月5日撮影)

   

   

   ※ ポプラ並木の脇には、北大ポプラ並木の造成に関わりのあった新渡戸稲造の胸像が建てられてありました。   

〔住 所〕 北区北9条西5丁目北海道大学正門前

〔訪問日〕 4月19日 & 5月5日

〈16〉人工雪誕生の地」碑

 中谷宇吉郎北大教授は1936(昭和11)年、世界で初めて雪の結晶を人工的に造りだしたことで知られているが、その人工雪を作り出した場所跡(北大常時低温研究所)に六角形をした雪の結晶をかたどった白い御影石製の石碑が建っている。

 中谷教授は「雪は天から送られた手紙」という有名な言葉を残した研究者としても知られている人である。 

   

   ※ 北大のメインストーリートの中央付近に碑は建てられてありました。

   

   

   ※ 石碑の裏面には人工雪誕生の経緯などについては記された碑文が刻されていました。

〔住 所〕 北区北9条西5丁目北海道大学構内

〔訪問日〕 4月19日



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