ケーナ、サンポーニャ奏者の岡田浩安さんの演奏技術は円熟の境地に入ったように思われた。以前聴いたときより遥かに私の中に沁み入ってきた。僅かな時間ではあったが、私にとっては至福のひと時だった…。
※ 演奏開始前の簡素にも見えるステージです。
昨日(5月10日)お昼、かでる2・7(北海道立道民活動センター)において「かでるロビーコンサート」が開催された。今回のゲストは、ケーナ、サンポーニャ奏者の岡田浩安さんとその仲間たちトリオの出演だった。他の二人は、アコーステックギターの星直樹さん、歌とパーカッション、ケーナの吉田ユウ子さんだった。
※ 岡田浩安さん
※ 星直樹さん
※ 吉田ユウ子さん
昼時のコンサートということで30分という短い時間の中で次のような曲を披露された。
◆アマポーラ (作曲:Jose Lacalle)
◆コンドルは飛んでいく (作曲:D.A.Robles)
◆星めぐりの歌 (作曲:宮沢賢治)
◆オリャンタイ (ペルー伝承曲)
◆LEGEND (作曲:岡田浩安)
◆サリーガーデン (伝承曲)
私は音楽に関してそれほど深く傾倒するものはないのだが、敢えて言えば民謡や民俗音楽など、つまりフォークソングがわりあい好みである。その中でもフォルクローレのどこかに哀愁を帯びた音色に魅かれるところがある。
これまでいろいろなミュージシャンのフォルクローレを聴く機会があったが、演奏の巧拙は別として、どのときにもフォルクローレの音色を聴くだけでその音色に魅かれてしまう自分がいた。
※ 演奏中の三人とそれを聴き入る聴衆の皆さんです。
岡田浩安さんの演奏も以前の2018年11月に聴く機会があった。岡田さんはプロフィールによるとフォルクローレの世界ではかなり有名な方のようだが、そのときにも彼の演奏に魅せられたことを記憶していた。
ところが今回再び岡田さんの演奏を聴いて、以前の演奏に比べて一段と円熟味を増したように思えた。特に最初の曲「アマポーラ」を聴いたときには肌がゾクゾクするほどの感動を覚えた。岡田さんは50代くらいと思われるが、きっと未だに進化し続けているということだと思われる。
コンサートでは今後のスケジュールも知らされたが、有料のコンサートにもぜひ足を運んでみたいと思っている。