田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

PMFクラッシックLABO

2021-07-23 20:05:49 | ステージ & エンターテイメント

 今日7月23日は史上稀にみる混乱の中で東京オリンピックの開幕を迎える。札幌ではそれと期を同じくして夏の風物詩ともなったPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)が開幕する。昨日はその開幕を前にして表記の催しが行われ参加してきた。

 PMFは1990年に創設され、世界の多くの若手音楽家を育成するプログラムとして毎年x夏に開催されてきた。そのPMFも昨年はコロナ禍のために初めて中止となったが、今年は海外からの講師陣や受講生は参加できなかったが、日本人のみの参加で無事に開催の運びとなった。

 そのPMFの一環として、開幕前に初めての試みとして「第1回 PMFクラッシックLABO オーケストラのひみつ」が改装なった「札幌コンサートホールKitara」で行われ参加した。

      

 参加した理由は講師役を務めたのが指揮者の原田慶太楼氏だったからだ。原田氏は2016年、2018年と2回にわたって札幌芸術の森野外ステージで行われたPMFオープニングコンサートで指揮を執られた。その様子を拙ブログで取り上げたところ、2度とも原田氏ご自身からコメントをいただき、いたく感激したものだった。(その2016年分はこちら⇒

 「PMFクラッシックLABO」とは、「クラシック音楽の魅力にさまざまなアングルからせまり、お話や演奏を通じて、音楽の楽しさを深堀していく公演です」と案内の冊子では説明されていた。

 実際のクラシックLABOはまさに説明のとおりに、飯田有抄さんというナビゲーターの進行により、クラシック音楽のアルアルが原田慶太楼氏の解説と、PMFオーケストラ JAPANの方々の演奏によって解き明かされていくという公演だった。

 私は原田氏の博学に感心したが、原田氏はそのことを鼻にかけるでもなく、聴衆に語りかけるように、フレンドリーに話される姿に原田氏の人間性の素晴らしさを見た思いだった。また、原田氏が幼少の頃から数多くの楽器に親しんだことが、指揮者を務めるうえで大きな武器になっていることも理解することができた。

 原田氏の指揮によって、PMFオーケストラJAPANがバーンスタインの「キャンディード」とガーシュイン「ピアノ協奏曲 へ長調」の一部が演奏されたが、原田氏の変わらぬエネルギッシュが指揮ぶりを拝見できたことは嬉しかった。

        

 LABOの最後は、原田氏に加えてオーケストラJAPANのコンサートマスターの郷古廉さん、「ピアノ協奏曲」でピアノソロを担当した三船優子さんの三人によるQ&Aコーナーがあった。いろいろ興味深い音楽家たちの本音の部分を聴いた思いだったが、その中で私が最も印象に残ったのは、コンサートマスターの役割の重要性についてだった。コンサートマスターは指揮者とオーケストラ奏者たちの間に立って、その一挙手一投足が全体に大きな影響を与えていることを改めて学んだ思いだった。

     

 「PMFクラッシックLABO」は、面白い試みであり、今後も継続していくことによって後進の励みになるとともに、クラシックファンのすそ野を広げる役割を担えるのではないか、と思った。

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。