毎年開催を楽しみにしている「北海道ビジネスEXPO2021」が今日・明日の日程で、開催されている。私は各企業が出展する展示にも興味があるが、それより同時開催されるビジネスセミナーが楽しみで毎回参加している。
「北海道ビジネスEXPO」は北海道最大級のビジネスイベントとしてすっかり定着し、今年で35回目だという。私はこのところ毎年のように参加しているが、昨年はコロナ禍のためビジネスセミナーがリアル講座ではなかったこともあり、参加しなかったので2年ぶりの参加ということになる。
上述したように私が楽しみにしているのは展示会と同時開催しているビジネスセミナーを聴くことである。
今年のビジネスセミナーのラインナップは二日間で計9本の講演・セミナーが用意されているが、私はその中から二日間で6本の講座・セミナーの受講を申し込んだ。その内容は…。
◆基調講演 「脱炭素における水素社会の実現に向けて」
トヨタ自動車(株)FC事業領域統括部長 濱村 芳彦 氏
◆ワーケーション普及セミナー
◇講演「ニューノーマルの新たな働き方」 富士通(株)統括部 三川 真奈 氏
◇事例発表 ・NPO法人シュマリナイ湖ワールドセンター理事長 中野 信之 氏
・(株)キャンプサイト 取締役 孫 銀卿 氏
◇トークセッション 上記の三名にブラスして
・利尻富士町役場 地域おこし協力隊 梅村 みゆき 氏
◆地域創生・人材育成セミナー 「SDG’s時代を担う人材育成」
(株)Barbara Pool代表取締役 井上 祐巳梨 氏
◆スタートアップセミナー 「北海道から世界へ」 hackjpn.inc CEO 戸村 光 氏
◆デジタルイノベーションセミナー
「DXを成功に導くための10のポイントと具体的アプローチ」
データビズラボ(株)代表取締役 永田 ゆかり 氏
◆特別講演 「チームマネジメント」(株)北海道日本ハムファイターズ GM 稲葉 篤紀 氏
以上であるが、講演やセミナーについては後日レポすることにして、本日は展示会の方をザーッと眺めてみたので、その様子をレポしたい。
※ 2階から展示会場全体を俯瞰して見ました。
今年の展示会には272の企業や団体が出展していた。過去には300を超えた年もあったのだが、昨年グーッと落ち込んだものがまだ完全には復帰していないようだった。
私はビジネスの世界で生きた人間ではなく、またビジネス自体にもそれほど大きな関心があるわけではない。そんな私に対して、担当者が多くの時間を費やすことになっては申し訳ないとの思いもあり、あまり興味深そうな顔をしないようにして見て回った。
全体を見て気づいたことの一つは、SDG’sを意識した技術や製品が目立っていたことだった。省エネ、省資源、省力化、省……、時代はコストと売価がようやく釣り合ってきたということなのか?
そんな中、北海道電力のブースてで「SDG’s教育の支援を小学校に提供します」という表示が目に入った。私が所属する「めだかの学校」では現在、来年度の活動計画の企画に入っている。その一環として「SDG’sについて学びたい」という声が上がっている。そこで担当者に「私たち年寄りに対しても教育していただくことはできないだろうか?」と問うてみた。担当者は「帰ってから検討してみます」との回答を得た。色良い回答が得られたら、と淡い期待をしてブースの前を離れた。
もう一つ、私にとって懐かしい(?)企業が出展していた。それは赤平市の「(株)植松電機」である。植松電機は工業用電磁石の製作メーカーのトップメーカーとして名を馳せているが、それより植松電機の名を有名しているのは「宇宙関連事業」に積極的に関与していることで有名である。私は以前に植松電機の社長の講演に感動し、赤平市を観光で訪れた際に植松電機の本社を訪れたことがある。工場で作業する際に羽織るオーバーオールに身を包んだ女性の社員が応対してくれた。お話をしているうちに、私の胸に付けていた名刺(入場するには名刺を胸に付けねばならないのだが、私の手持ちの名刺は「めだかの学校 代表」の名刺しかなかったので、それを付けていた)を見て、学校関係者と思ったのだろうか?「社長がロケット教室をやっています」とパンフレット渡してくれた。えっ?お年寄り向けのロケット教室を企画してみますかな?それも面白いかも?
その他は文字どおりザーッと見て回っただけだったので、特筆すべきエピソードは生まれなかった。しかし、私のような門外漢は別として、メーカーやビジネスマンにとっては自社の製品や技術を売り込む絶好の機会であり、貴重な情報交換の場でもあろう。来場者は例年二日間で20,000人を超えているという。本日も多くの方が来場していた。会場のあちこちで話し込むビジネスマンの姿も目に付いた。あるいはたくさんの商談が成立していたのかもしれない。私は明日もビジネスセミナーに耳を傾けるために大谷地にある会場のアクセスサッポロまで足を運ぶ予定にしている。