NPB2021シーズンが始まって、我が日本ハムファイターズは昨日現在、9試合戦って1勝6敗2分けで早くもダントツの最下位である。昨夕、今シーズン初のスタジアム観戦だったが、トンネルからの脱出の気配を感ずることができなかった…。
※ 日本ハム期待の若手野村選手のバッティングフォームです、この日は不発でした。
※ 野村選手の守備での連係プレーの練習です。
札幌市民はけっこう恵まれている。年間に1~2度、「区民応援デー」という無料招待の企画がある。(まあ、プロ野球球団が存在する都市では似たような企画がどこでも実施されていると思われるが…)私はこのような企画は逃さずに応募して、これまでも何度か観戦させてもらっている。今シーズンも昨夕の対ソフトバンク戦が「中央区民応援デー」ということでペアチケットが舞い込んだ。出不精の妻に代わり、息子が観戦したいということで二人で観戦することにした。座席は無料招待だから「内野C指定席」という札幌ドーム内のフィールドから遠く離れた高いところにある席である。私は、特に野球の場合はボールが小さいこともあり遠くからの観戦は避けたいと思っている。そこでいつもそうするようにドームに入場してから若干のお金を上乗せすることによってフィールドに少しでも近い席で観戦するようにしている。昨夕は、三塁側の「内野B指定席」に変更して、フィールドから20番目という比較的フィールドに近い席で観戦することができた。
※ 平日夜の開催ということもあってかスタンドはガラガラでした。入場8,000人余り?
※ 遠路福岡から駆け付けた(?)ソフトバンクファンの一団です。
さて、前置きが長くなった。昨日の対戦は少し大げさに言えば、1回表のソフトバンクの攻撃で試合の趨勢が決まってしまった試合だった。初回、いきなりの3点のアヘッドである。相手先発がいまや日本を代表する千賀投手となると「これで試合は決まった」の感さえ抱かせた。観ていた者にとっては、負けるにしてもせめて前半戦だけでも緊迫した試合を見せてよ、と思ったのは私だけではなかったろう。
※ 日ハム先発の池田投手のピッチングフォームです。
※ ソフトバンク先発の千賀投手のピッチングフォームです。
その3点を献上することになった第一の因を私はショート中島の守備に求めたい。記録上は一番周東のレフト前ヒットとなったが、このボールを中島はグラブに触っているのである。守備の名手・中島の記録に表れないミスだと私は見たい。このような指摘をすると中島ファンからお叱りを受けるかもしれないが、中島は守備が買われている選手である。あそこは是非ともキャッチしてほしかった。楽天から移籍し、まだ実績のない先発池田投手はここからガラガラと崩れてしまった。堅実な守備を誇る中島選手も今や30歳。その堅実な守備にも陰りがみえてきたのでなければよいが…。実は、その後にも3塁後方のファールフライをグラブに当てながら取り損ねるシーンがあった…。
守備の乱れは2回にも連鎖した。こんどは三塁手・野村の凡ミスである。このミスも得点に繋がった。実は現在売り出し中の野村は守備が苦手のようである。確か日ハムが大敗した対千葉ロッテ戦だったと思うが、野村は守備で致命的なミスを犯したということだ。そのこともあってだろうか?以後2試合先発から外され、昨夕は復帰したばかりの試合だった。私の席は三塁側だったので野村の守備ぶりを凝視した。すると野村は投手が投げる一球一球に集中し、神経を研ぎ澄ますような守備を見せていた。しかし、私はあまり守備のことにこだわるより、彼の持ち味である打撃のことに集中してほしいと思う。彼の打撃は評論家たちも一目おくほど注目されているのだから…。野村に関しては首脳陣も守備には目をつむるくらいの度量をもって彼の成長を見守ってほしいものである。守備の方は試合に出続けることによって向上してくると多くの評論家が言っている。
さて、長くなったが試合は予想どおり千賀投手の威力のあるボールにファイターズ打線はまったく適応せずに凡打を繰り返すばかりだった。何せ千賀投手が投げるボールのほとんどが150km後半のスピードボールなのだから…。その千賀投手に6回アクシデントが襲った。渡邊選手のライナーを好捕したあと、足首を捻ってしまい担架で運ばれ降板してしまった。しかし、ファイターズ打線は後を継いだ新人の津森投手のスピードボールにも対応できず凡退を繰り返すばかりだった。
※ 担架に乗せられて退場する千賀投手です。
8回にはベテラン松田選手の今季初ホームランまで献上し、あの「熱男!」をポーズまで見せられては万事休すだった。結局私たちはここで腰を上げ、ドームを後にした。結果、試合は0対7のファイターズから見て一方的な敗戦だった。
※ ソフトバンクのベテラン、そして元気男の松田選手の塁上の様子です。
※ 8回表、ツーラン本塁打を放ち、出ました!あの得意の「熱男!」ポーズです。
観戦を終えて、今のファイターズから光を見出すことができるだろうか?と考えた時、いくら考えても暗澹たる考えから抜け出すことができないのだ。投手は完全なコマ不足。実績のない河野や吉田を使わねばならない状況は悲惨である。外人投手のバーヘイゲンが帰ってきて昨年同様に活躍できたとしても焼け石に水だろう。
※ 日ハム期待の若手の一人堀投手の ピッチングフォームです。
打撃陣の不振も深刻である。打率は全6チーム中最下位。ホームランが一本も出ていないのも日ハムだけ。これでは栗山監督も打つ手がないともいえる。しかし、その栗山監督の起用法にも首を傾げたい。守備のミスがあったからといって打率4割を超えていた野村選手をなぜ先発から外すのか?猫の目のように毎日先発陣を変える栗山起用法では選手も落ち着いて試合に臨めないのではないか?「これは!」と見抜いた選手を辛抱強く起用し続ける度量はないものか?
※ 打撃の職人・ 近藤選手も今のところ不振が続いています。
残念ながら多くの評論家が、今年の日本ハムファイターズを最下位と予想した順位を覆す材料が今のところは見当たらない。奇跡の「何か」を待つ以外ないのだろうか?それにしてはあまりにも寂しい。
※ 柳田選手の本塁打性の打球をめぐって試合が中断したときに中田選手と談笑(?)する柳田選手です。
こんな時、私の乏しい頭の中に浮かぶのはありきたりではあるが、「レギュラー陣が不振の時こそ、若手にとってはチャンスである」ということだ。出でよ若者!それしかファイターズを救える道はない!
なにか暗~い話になってしまい申し訳ありません。ファイターズの爆発を期待しましょう!!!