これまでNHK札幌放送局が主催する数々の企画で何度か訪れていたNHK札幌放送局の新放送会館だが、本日改めて放送局の企画による見学会に参加した。私自身は新しいところに足を踏み入れたわけではないが、改めて新放送会館の魅力に触れた思いだった。
※ NHK札幌放送局の新放送会館の全容です。(ウェブ上からお借りしました)
本日午後、「北海道生涯学習協会」の「賛助会員のつどい」が開催された。北海道生涯学習協会の賛助会員とは、公益財団法人である北海道生涯学習協会の運営資金確保のために少しでも寄与しようとする人たちの集まりである。(個人会員の他、法人会員もいるようだ)そうした会員の研修と親睦を深めるために年一回実施されているのが「賛助会員の集い」である。その集いが本日(8月30日・火)NHK札幌放送局を会場にして、新放送会館を見学することを目的に開催された。
見学の内容は次のとおりだった。
◆8Kスタジオにおいて新放送会館紹介のビデオ映像視聴
◆T-1スタジオ見学
◆8Kスタジオで8Kスーパーハイビジョン映像の視聴「パリ・ルーブル美術館」
◆1972 sapporo VR体験
◆テレビカメラ操作体験
以上だった。
※ 案内係(オレンジのベストの方)から事前説明を受ける見学会参加者です。
見学に入る前に印象的なことがあった。会館のエントランスに設けられているインフォメーションのところに昔に精製されたゴツゴツとした札幌軟石が使われていたことだった。私はこれまでも何度も訪れていたのに気付かなかった。私の目が節穴だったことが図らずも露呈した。また、その背後の壁にもこちらはきれいに精製された札幌軟石と北海道産ホタテの貝殻の粉末を使用した漆喰の壁であることも今回初めて知ることができた。また、エントランスに置かれているテーブルや展示用の棚なども北海道産木材を使用するなど、徹底して北海道にこだわって建てられたようである。
※ 会館のインフォメーションの受付カウンターは荒々しい精製の札幌軟石製でした。
※ その背後、灰色の低い部分はきれいに精製された札幌軟石、その上の壁はホタテの漆喰が塗られていました。
ここで見学案内のガイドからNHK札幌放送局の歴史の紹介があった。第1代目の局舎は昭和3(1928)年、現在の中島公園にラジオ放送局としてスタートしたのが最初だそうだ。その後、テレビ放送が開始されるにあたって昭和34(1959)年、前局舎である北1条西1丁目に移転したのが第2代目だそうだ。以来62年間の歴史を経て、昨年8月第3代目として現在の新放送会館に移転したというのがNHK札幌放送局の歴史だという紹介があった。
さて、見学会の方であるが、私はそのほとんどを体験済みだった。もちろんT-1スタジオも以前に体験していたが、今回は札幌放送局が毎週放送している「北海道道」のスタジオセットがそのままの状態で見学することができ、その広さを改めて実感した。その広さは480m²、畳400畳分に当たるそうだ。そして高さは15m、建物5階建てにあたるとのことだった。
※ T-1スタジオの「北海道道」のセットと、キャスターの二人です。
※ セットを裏側を拝見できるのは見学会ならではかもしれません。
※ T-1スタジオの天井から吊り下げられたたくさんのライト類です。
スーパーハイビジョン映像はいつ見ても鮮やかだったし、VR体験は札幌放送局が1972年当時の写真を市民などから提供を受けて作成したということで当時の札幌駅前通を体験できるものだった。テレビカメラ操作体験は、私には必要なかったかな?といった印象だった。
※8KKスーパーハイビジョン映像を視聴ず8Kスタジオです。
※ テレビカメラ操作体験の一コマです。
見学時間約1時間。コンパクトにまとめられた新放送会館見学だったが、私個人の感想としては、少々もの足りなかったかな、というのが正直な感想として残った見学会だった…。