「藻岩山の春はどうなの?」と思って、元旦登山以来の藻岩山を訪れてみた。春爛漫!とレポしたいところだったが、目立ったのはエゾエンゴサクと小さなエンレイソウくらい。藻岩山の春爛漫はもう少し先になるようだ…。
※ 本日の藻岩山々頂から札幌市街を望んだ一枚。風は強かったですが良く晴れていました。
久しぶりの藻岩山だったが、慈啓会の登山口に行ってみて驚いた。なんと駐車場が満杯だったのだ。私が行ったのは10時半過ぎだったのだが、平日にして満杯の状態は予期していなかった。やはりこれも “密” を避けようとして登山を志向する人が増えている、ということなのだろうか?私も同じような理由でフィールドを彷徨っているのだから、人って同じようなことを考えるという証なのかもしれない。
※ 登山道の様子
※ 登山口です。(慈啓会口)
※ 藻岩山の中腹「馬の背」です。ここからもうひと頑張りです。
※ 山頂から「恵庭岳」(だと思うのですが)が望めました。
私が今日藻岩山に向かった理由は、あちこちのフィールドを彷徨い歩き、春の到来を感じることができたので、「藻岩山はどうだろう?」との思いからだった。
結論を言えば、確かに登山道の両脇にはエゾエンゴサクの紫色の花がたくさん咲き誇り、さらにはまだ小さな葉ではあったが、濃い紫色の花を付けたエンレイソウが意外にたくさん目に付いた。しかし、それ以外の花はほとんど目にすることがなかった。山頂近くになって、「盤渓市民の森」でうるさいくらいに生えていたフッキソウをようやく目にすることができたくらいだった。
確かにところによっては、エゾエンゴサクの花が登山道の両脇を飾り、まるでエゾエンゴサクの回廊を往くような錯覚を感じさせるところもあったが、それ以外の花々が見当たらなかったこともあり、春爛漫というにはもう少し時間が必要ということなのかもしれない。という意味では、こちらも「盤渓市民の森」同様、定期的に観察するフィールドの一つにしてもいいのかもしれない。
※ このようなエゾエンゴサクの群落がけっこう見られました。
※ 今回はエゾエンゴサクの接写に成功(?)しました。
※ エゾエンゴサクと一緒に咲いていました。白色エゾエンゴサク(?)
※ エンレイソウはまだ葉が十分には大きくなっていませんが、けっこう目立ちました。
※ お馴染みのオオウバユリの幼芽ですね。
※ 僅かでしたが、マイヅルソウも葉を出していました。
※ 山頂近くになってフッキソウをようやく見かけました。
※ 僅か一輪だけ咲いていた黄色い花の名は分かりません。
※ マイマイが登山道のところに一匹だけ佇んでいました。
それよりなにより、今日嬉しいことが一つあった。それは “登り方の極意” のしっぽのようなものを捕まえたかな?という感覚である。藻岩山のような標高差の小さな山でも山頂直下あたりでは息切れがして、辛い思いを堪えながら登頂するということが普通だった。ところが今日は最後まで息切れもせずに、またそれほど辛い思いもせずに山頂に立てたのだ。
その要因は何だろうか?と考えた時、一つは自分の ”老い” を十分に自覚することでけっして無理をせずにゆっくりペースに徹したことがある。さらに周りに目を配りながら春の花など植物に目をやりながら、カメラを向けるために止まっていた時間がけっこうあったことが考えられる。
これまでも自らの ”老い” は自覚していたのだが、登り始めるとついついペースを乱していたのだ。そのことが今日は最後までなかったことが気持ち良く登ることができた因だと思っている。
ただ、私としては昨年中に北海道の低山を100座登頂できたことで登山には一応のピリオドを打ったつもりでいる。今後は気が向いたときに細々と登山もしてみるかな?程度に抑えたいと思っている。その時には今日のことを思い出してゆっくりペースを守った登山を心がけようと思う。
◇本日の歩いた距離 8.4km ◇歩いた歩数 11,663歩 ◇登った階段 124階