素人の哀しさか?ピアノ協奏曲の良さをどうしても感得することができなかった…。5月18日(水)夕刻「道銀ライラックコンサート」で札幌交響楽団のピアノ協奏曲を聴いたのだが…。
北海道銀行のCSR活動の一環として市民に札幌交響楽団の演奏をプレゼントする「道銀ライラックコンサート」が5月18日に開催され、運良く入場券をゲットすることができたので札幌コンサートホールKitaraにおいて札響の演奏を楽しんできた。
この日演奏された曲目は、
◆ピアノ協奏曲第2番 ハ短調 op.18/ラフマニノフ (ピアノ演奏 徳田 貴子)
◆序曲「ローマの謝肉祭」op.9/ベルリオーズ
◆ピアノ協奏曲 ト長調/ラヴェル (ピアノ演奏 鎌倉 亮太)
以上3曲だが、うち2曲はピアノ協奏曲だった。私のイメージとしてはピアノ演奏というと、ソロ演奏か、他の楽器の演奏の伴奏というイメージが強い。ところがピアノ協奏曲の場合は、管弦楽を伴奏としてピアノ演奏が主役として演奏する楽曲である。
演奏された二人のピアニストは道内的に見ると二人とも相当に高名な方だと思われる。二人の履歴を拝見すると、徳田貴子氏はアメリカの音楽院、並びに大学院を卒業されアメリカで活躍された後、日本に帰国し国内で精力的に活動されている方である。一方、ラヴェルを演奏された鎌倉亮太氏は道教育大の芸術文化課程、並びに同大学院を卒業された後、フィンランド国立シベリウス音楽院への留学経験があり、道内ではピアノ演奏だけではなく、指揮者としても活躍されている方である。実は、私は鎌倉氏が指揮するオーケストラの演奏を聴いたことがあったので、すっかり指揮者だと思っていた。
※ 徳田貴子さん
そうした二人の演奏は相当に高度な演奏をしていたと拝聴した。しかし……。音楽をそれほど嗜んでいるとは言えない私の耳にはどうもピアノと管弦楽の競演がしっくりこないのだ。その原因の一つに私の席がステージから遠かったことも一因だったかもしれない。ピアノの繊細な部分の音が十分に聴こえてこなかったこともあり、管弦楽との音の調和が今一つのように私には聴こえたのだ。二人のピアノの独奏者の力量は十分だったのに、ピアノ協奏曲の良さを私が十分に感得できなかったのは偏に私のせいなのだが少し残念な思いだった。
※ 鎌倉亮太さん
その反動もあったのだろうか?2曲目のベルリオーズの序曲「ローマの謝肉祭」op.9は管弦楽の良さを十分に堪能できた。私は演奏を終えた後に「弦と管のほど良いミックス、そこにパーカッションも適度に加わり管弦楽の良さを十分味わえた。また終章へ向けての盛り上がりも素晴らしかった」とメモの走り書きをした。
今回、ピアノ協奏曲の良さを感得できなかった私であるが、やはりある程度聴く機会を増やすことも必要かな?と思っている。機会があれば、敬遠せずにピアノ協奏曲をまた楽しんでみたいと思っている。
※ Kitaraでのコンサートはもちろん写真はNGである。そこで掲載した写真は全て(プログラムを除き)ウェブ上から拝借しました。