山形県や秋田県で今回の豪雨で被害にあわれたみなさんに心よりお見舞い申し上げます。一刻も早い復旧を祈っています。
それにしてもまあ、よく降りました。よく降り続けました。この歳になって今更こんなことを書くのはまさに恥の上塗り、恥さらしになるのでしょうが、それにしてもなんでこんなに雨というものは降り続くことができるのか、川の水はみな海に流れていきますが、海の水は飽和状態にはならないのか不思議です。
気候は循環しているとか読んだことはあります。海上で湿った空気が雲をつくり、その雲が陸上に雨を降らせるという形で循環しているというようなことは過去に読んではいますが・・・。
広瀬川の様子です。個人的にはきのうの夕方前には広瀬川の様子を見に行きたかったのですが、雨は結構強かったし、雷様も鳴っていましたし、行けませんでした。
でも、今朝9時前後の広瀬川ですが、思っていた以上に濁りが入り増水しているということはなかったです。あれっ、こんなものか?!とびっくりし、拍子抜けしたくらいです。あんなに降ったのに、山の方は大したことなかったのか、ダムが放水しないでため込んだというのか。
そうではあっても、夜中には9時よりもずっと増水していたようでした。分流の上流の水面にかぶさる草を見ていると、下流に向かってなぎ倒されているようでした。
澱橋上流の広瀬泡の毎朝の状況を写真で見ていただきます。同じような写真の上がきょう、下がきのうの撮影となります。
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⑥は、きょうだけの写真です。
濁りはきついですが、このまま雨が降らなければ水量は減少し、2,3日でいい感じの水位となるかなあ~。川底の苔の様子は分かりませんが、濁り具合から見てごみと一緒にかなりきれいに掃除されているのではないでしょうか。陽が差して新しい苔が生えてくればチャンスではないですか!8月1日の投網の解禁前に好条件下での鮎釣りが楽しめるかもしれません。今朝の水温は22℃でした。
ちょっと古いですが、毎日新聞の記事を引用させていただきます。渇水状態から増水した広瀬川で、川に棲む魚たちはどこに身を隠していたのか?不思議に思ったことはありませんか。大増水があってもそれまでそこに住んでいた魚たちは海まで流されていなくなるということはありません。であれば、どこかに身を隠しているはず、・・・。
河川が増水すると魚や生き物はどこに行く? 正しかった定説
毎日新聞 20240601?
川面を悠々と泳ぐ魚やカメなど河川の生き物たちを見ながら、ふと疑問がわいた。大雨で川が氾濫した時、生き物たちはどこへ向かうのか。ヒントは太公望の定説にあった。
「釣り人の間では、大雨などで河川が増水すると、魚は本流から流れの弱い支流に逃げ込むと語り継がれてきました」。こう話すのは、北海道大の小泉逸郎准教授(動物生態学)。川が氾濫すると、予想外の釣果を求めて出かける釣り人もいる。ただ、大雨や洪水で川が氾濫している最中に調査することは難しく、科学的に証明されてこなかった。
小泉さん率いる研究グループは2012年6月、魚が支流に避難する仮説を実証すべく、十勝川水系の札内川ダム(北海道中札内村)で調査に臨んだ。札内川ダムは、河川環境の改善などを目的に、人工的に洪水を起こす試験放水を実施している。本流の水量が最大20倍以上増えるこの機会を利用して、ダム放水口から10キロ以内の四つの支流で、放水2日前と放水中、放水2日後それぞれの魚類の個体数を調べた。
調査の結果、一つの支流では増水前にいなかったサケ科の絶滅危惧種オショロコマ11匹を放水中に捕獲。放水2日後には1匹を除いていなくなった。別の支流でも、増水時のみヤマメやニジマスが捕れたが、いずれも放水2日後にはいなくなった。増水時に魚は支流に避難するという仮説を裏付ける結果となり、日本動物学会の学術誌に発表した。
一方で、30センチを超える大型の魚は捕獲されなかったことから、研究グループは「大型個体は増水した本流で耐えることができるのでは」と推察した。小泉さんは「魚の種類ごとに逃げ込みやすい支流の特徴が分かれば、河川管理の一助になる」と話す。
では、カニやカメ、水生昆虫などの生き物はどのように過ごすのか。日本河川協会は「川の水が増えても、水の中にすんでいる虫などの生き物は、水辺に生えている木や草のまわり、川底の石の下など水の流れのゆるやかな場所で川の水が少なくなるのを待っている」としている。【田中韻】