気持ちいい一日です。改正ならぬ快晴で、外は明るくまぶしく、いかにもあったかそうな感じです。実際に気温も8度を超えているようです。きのうの今頃は4度くらいだったようですので、きょうの天気は申し分ないです。
ありがたいですね。天に感謝したくなります。きょうをもって2月如月もおしまいです。明日からは弥生三月です。卒業式シーズンとなります。そこは残念ながら去年から卒業式も入学式も出席していません。
出席することができません、コロナ禍で。この前も学校から来ました、卒業式は行いますが、来賓は招待しないというお知らせです。小学校は時間を1時間ずつずらして、各クラスごとに行うようです。
学校も色々と工夫して、卒業生にも親御さんにも何とか心に残る卒業式にしたいと知恵を絞っています。去年のある高校の卒業式は、同じ日に8回も行ったとか。8クラスもあるので、クラスごとの卒業式を行えばものすごく時間がかかります。学校側も大変です。
それにしても気の毒なのは大学生ですね。ほとんどがオンライン授業。極端なことをいえば、家にいて一日中パソコンで勉強するだけ、勉強して寝るだけ。家から出なくてもいい状態ですか。でも、それが社会的な動物である人間にとっていいはずがないと思います。
小中高校の児童生徒たちは毎日学校に通っています。子ども時代に毎朝学校に登校し、教室で仲間たちと勉強したり、おしゃべりをして、夕方前に下校するという一日の生活。
今まではそんなこと何でもない日常的なこと、当たり前のことと思ってきましたが、意外と若い時の、そういう集団での生活というものは人間の成長にとって大切なことのように感じられます。
ましてや、大学生ともなれば、4年間が終われば社会人になるという、大半の学生にとっては机上等の学問はそこで終了し、実社会に放り出される、または出ていき、自分で働いて収入を得て、その範囲で生活するという大人としての生活が待っているわけです。
日本における男女平等なる概念、観念が通用するのはせいぜいが大学までです。社会人となってからは、男女平等なんて空念仏のようなもので、社会人としての第一歩の仕事から男女差別を実感することでしょう。
そういう厳しい、男女に限らず、いろんな差別制度が残っている社会に出る前に、私としては若いうちに、学生のうちに喧々諤々といろんなことを、対面形式でいろんな人と議論しておくということはとっても貴重なことのように感じます。
それがかなわず、孤立した自宅中心の勉強だけで一年が終わってしまうなんて可哀そうすぎますし、悲しいですし、社会にとっても大きな損失ではないかなと思うのですが。
何か話が暗くなってきました。外はとっても明るく、まぶしく、2階にいても暖房がなくてもいいのです。嬉しいじゃありませんか。
でも、いよいよあすから弥生だということを喜びたいのですが、関わっているボランティアの仕事が、年度末年度初めを迎えるということで忙しくなってきます。それが目に見えますので、正直なところ気が重いところもあります。
常にストレスにさらされている状態で、それならもっと手を抜いて、いい加減と言っては何ですが、もっと気楽にやればいいのにと自分でも思うのですが、持って生まれた性格なのですね、まじめなのです、根が。
先週ですか、予定外ですが、こんな本を買って読んでしまいました。朝日新書の「一日一生」 天台宗大阿闍梨の酒井雄哉さんが描いた本です。比叡山で千日回峰行を2回も行ったということで有名な方です。
7年間をかけて比叡山中を1000日間、回峰巡拝する天台宗独特の修行法です。行者は、宝剣を腰に差していますが、これは、行を挫折したら自害するという覚悟のいで立ちだそうです。
7年のうち、初年から3年は深夜から朝にかけて比叡山中の二百数十か所を巡拝しながら、一日30から40キロの道程を毎年100日間歩き、4,5年目は毎年200日、700日の回峰をするものです。
章は1から5まであり、第1章は「一日一生」、第2章「道」、第3章「行」、第4章「命」、第5章「調和」から構成されています。
さらに、第1章は、『一日が一生、と思って生きる』『身の丈に合ったことを毎日くるくる繰り返す』『仏さんは、人生を見通している』『足が疲れたら、肩で歩けばいい』『ありのままの自分としかっと向き合い続ける』『人からすごいと思われなくたっていいんだよ』『「一日」を中心に生きる』『人は毎日、新しい気持ちで出会える』に分かれています。
実に読みやすいです。読みやすいだけに、そのまま読み飛ばしかねない。それじゃ拙い、と思うくらいの本です。
第1章の「一日が一生、と思って生きる」では、こんなことを言っています。
(引用開始)きょうの自分はきょうでおしまい。明日はまた新しい自分が生まれてくる。一日が一生、だな。・・・。今日を大切にしなかったら、明日はありませんよっていうことでもある。今が一番大切だってことだよ。今自分がやっていることを一生懸命、忠実にやることが一番いいんじゃないのかな。(引用終わり)
きょうは休工です。