20日ぶりのアユ釣り。
これを再解禁日と位置づけました。
今朝方の河川の水位を見て、寒河江周辺の最上川に行くことにしました。 6時15分過ぎに自宅出発。
7時半頃寒河江川チェリーランド付近に到着。川を見たが、増水かつ濁りという状態。とても竿を出そうという気にはならず。
だから、すぐオトリ屋には行かず、最上川の現場に行って見ることにした。そのときの川の状態が1枚目の写真です。
最上川の長崎での水位は朝方で8.9くらいだったので、天気次第では水位も下がるだろうから大丈夫だろうと思いました。 確かに水位は多いですが、7月27日の時とそんなに変化がありません。その日はもっと濁りがありましたが、10匹前後釣れました。
それからすると、この水位や濁りは何ら問題はない、寒河江川よりははるかに釣れる気がすると思いました。
(朝8時過ぎの最上川・花咲かフェア会場裏)
そう判断してから、オトリを買いに行きました。例によって大沼モータース。今日もおじいさんではなく息子さんが対応。
オトリを2匹購入して再び最上川の現場へ。
例によって上流域に歩いて、漁協境界線付近の平瀬から竿を出す。その上に先客が1名竿を出していました。トロ場から瀬になるとこと、境界線で竿を出していました。
この付近はその後一人増え、更に一人増えして3人になりました。
9時から釣り開始。しかし、さっぱり掛かりません。うんともすんともいいません。ハミ跡は一杯あるのです。岡(陸)ハミはもちろん、水中にも見事なハミ跡がついている石がたくさんあります。これなら手前からでもすぐにでも掛かりそうだったのに、現実はかかりません。
釣り下ります。1箇所でジッとしているのはどうにも苦手です。釣り下って、荒瀬のところまで来ました。減水の時とはいえ、8月16日はこの付近の急瀬(当時)で掛かりました。
だから、新しい元気なオトリに代えて、4号のオモリをつけて荒瀬の中へ。
しかし、あろうことかすぐに根がかりというアクシデント、悲劇が起こりました。取り外しに行くことは無理なので、結局は下の方の水中糸から切れてしまいました。これが9時35分ですか。
すっかり意気消沈してしまいました。折角大きくて元気なオトリを取って置いたのに、活躍する間もなくあえなく撃沈。残るは弱ってきたオトリ1匹。
これではまた上流に行って、流れの弱いところで竿を出さなければならないと思い、上流に向かうと、ガラガケの人が丁度鮎を掛けたところでした。
居ることは居るのだ、少し気分は軽くなりました。その人とすれ違うときに、話しをし、もう少しアユを掛けたら売ってくださいと頼んでみました。そしたら、何となんとナント「じゃあ、これをやるから。背掛かりだし」というのです。信じられなくて、本当ですか?本当にいいんですか?と言ってしまいました。「いいから」というので、ありがたく貰いました。
世の中には偉い人もいるものだ、とは思いませんでしたが、こういう人もいるのだと嬉しくなりました。
10時頃ですか、最初に入ったところまで行って、もらったオトリにハナカンを通してリリースします。スーと沖に出るということはなかったのですが、4、5メートル出た頃にググッという待望の当たりがありました。
慎重に取り込みました。背掛かりです。しかし、何かおかしい、いつものアユらしく感じないのです。貰ったオトリもそうなのですが、細いのです。長さはあるのですが、細い、つまりは痩せているということですか。濁りや増水が続いたために、十分な食糧の確保ができなかったのでしょう。
いつものアユなら体高があって、頭が小さく感じられるのですが、やけに頭が大きくひょろひょろした感じのアユです。23センチくらいですか。
しかし、オトリを代えても次が続きません。そのときに上流域に3人目が入ってきました。彼は川の中に入って、トロ場から平瀬の浅い流れに竿を出しました。そして瞬く間に2匹を掛けてしまいました。あまり格好はよくなかったですが、振り子抜きで上流に飛ばしてから、タモで受けていました。上流に飛ばしても、水中に落下させることなく空中で受けるのです。2匹とも口掛かりのようでした。
それを見てしまったものですから、私も少しずつ川の中に入って川の中央にオトリを入れました。このときは気がつきませんでしたが、水量が減っていました。例の川の中央の大きくかつ長い岩盤は、最初はかなり水中にあったのですが、いつのまにかかなり露出しています。だからすんなり川の横断が可能になったのでした。後で分かりましたが、8時と比べると30センチくらいも減水していました。
とうとう右岸まで行ってしまい、右岸を釣り下りましたが釣れません。ここまでくると、どこで竿を出せばいいのか全く分からなくなります。
それで、一旦左岸に戻り、再度下流域の荒瀬に挑戦してみようと思いました。減水したお陰で、かなり立ち込めます。養殖オトリが元気になってきたので、背バリとオモリの併用で荒瀬に沈めました。
待つこと数分?強い当りが手元に伝わってきます。掛かりアユは対岸に向おうとします。下りながら左岸の浅いところに寄せます。抜きます。飛んできます。キャッチ!11時35分。 このアユは痩せてはいませんでした。丸々とまではいきませんが、普通のアユです。
いいですねえ~、瀬のアユ釣りは。引きが堪りません。 オトリを取替え、今度はノーマルでやってみました。そしたら綺麗に荒瀬に入ってくれます。待つこと数分、前当りが感じられ、これはハリ掛りするぞとわくわくしながら数秒待つと、きちんとハリ掛りしました。 これもまた対岸に逃げようとします。耐えながら下って左岸に寄せ、取り込みました。11時45分。これは腹掛り。
しかし、その後が続かず。でもここでの2匹で、それなりにアユ釣りを楽しんだのでそれなりに?満足です。
何といっても天気です。青い空に白い雲、セミの鳴き声は聞こえませんが、真夏を思わせる陽気。とにかく暑いのです。水面は眩しいのです。腰まで川に入っても、冷たいどころか気持ちがいいのです。上半身は汗びっしょりです。写真を見れば、暑さが伝わりませんか。
(お昼の状態 岩盤が露出しています)
9時から開始してお昼までに3匹のみ。しかも、もらったオトリで掛けた。ガラガケの人から貰えなければ、坊主だったかもしれません。
こんな天気のもとで、入れ掛りとなることを期待したのですが、しかも大アユの入れ掛り・・・。もう無理なのでしょうか???
(再度増水した最上川 岩盤が見えなくなっています。2時半頃ですか)
昼食後1時から再開。また上流域に歩いて、性懲りも鳴くオトリを出しますが、掛かりません。 それで岩盤に上がってオモリをかまして荒瀬を狙ってやろう、昼前に左岸から竿を出して釣れたのだから、釣れるかもしれないとの甘い考え。
しかし、掛かりません。それよりも驚いたこと、気がついたこと、なんとナント何といつしか水位が増えているのです。岩盤もひたひたと侵食されている感じ。戻らないと危ないと、身の危険を感じて川を横断してきたところまで戻ろうとしましたが、目印の石も水没しかねない状況で、水位が増えたため流れに抗して歩くのはきついのです。
やばい、どうしよう、このまま頑張って上流に歩いて川を横断できるか?その前にますます水量が増えてくるのではないか? 上流に釣り人はいない。人がいないとそれだけで不安に感じ、安全第一でいくことにしました。
意を決して、右岸から陸地に上がろう、ゆっくり上流の橋を渡って戻ってこようと決心し、右岸から畑に上がりました。桃の木や枝豆、そして水田があります。暑い農道をとことこと歩きました。
気がついたことがあります。水田の脇の草むらにはものすごい数のイナゴがいるのですね。稲も頭をたれていますし、歩いていくとイナゴはビックリして稲穂に飛びつきます。すごいものです。(余談:イナゴというとイナゴの佃煮を思い出しますが)
30余分歩いて、車まで戻りました。ほっとしました。
ここには10年以上も通っていますが、こんなことは初めてです。初めて恐怖を感じました。雷鳴は聞こえなかったし、黒い雲が覆ったということもなかったと思うのですが、川が大きいとこういうこともあるのですね。要注意です。何しろ泳げませんので・・・。
そんな訳で散々な再解禁日となったという次第です。釣れないし、危険な目にあったし(私としては)。もうこの辺の最上川は終わりなのでしょうか。地元と思われる人がトロ場でばかり竿を出していたのは、もうこの時期では瀬にはいつかないということ、抱卵し始めているから瀬よりはトロ場ということなのでしょうか。
”ゆ~チェリー”にて温泉に入り、さっぱりしてから帰途に着きました。
(おまけ;3時半ころの寒河江川 チェリーランド裏の状況です)
今日一日、仙台は霧雨、小雨の冴えない天気ということでしたが、寒河江周辺は暑かった、車の温度計では31度を越えていました。
次は小国川で数釣りに挑戦です!!
例によってとっても長くなりました。読んでくれたことに心より感謝申し上げます。簡潔明瞭な文章を目指したいのは山々なのですが・・・。