きょうも相変わらず梅雨らしい梅雨の天気が続いています。おまけに涼しいというか寒いくらいの気温。 きのう21.6度、きょうも21度台の最高気温とか。 でも少しだけ朗報も。 来週は30度近くまで上る日が続くとか、・・・・。
最上川は死んだ!
最上川は占拠された!
最上川は滅ぼされた!
最上川は大鮎の川ではなくなった!
最上川は乗っ取られた!
最上川は駆逐された!
きのうは大日本帝国が滅亡した日ですが、同じ日に最上川もアメリカ帝国主義に滅亡されました。 こう書けば何のことかお分かりではないかと思うのですが、そうです、最上川は”鮎の釣れる川ではなくなった”ということです。 (文章が続きますが、我慢してお読みください。)
山形県を南から北に流れる大河最上川全般について言っているのではございません。お気を付けください。ゆ~チェリーの裏のというべきか表というべきか、そこを流れる最上川、第一組合と第二組合の境界杭がある最上川のことです。平塩橋下流域です。
実はきのう居ても立ってもいられず、行ってきたのです、山形県は寒河江川と最上川へ。メインは当然大鮎狙いの最上川です。 国土交通省作成の水位一覧表を見て、これなら入れそうだと思った次第ですが、オトリ等を買う前に事前に該当する最上川の場所に行っていってみました。
水量はちょっと多いかなと思いましたが、水温は手の感触では寒くないと感じました。水温計は持って行っているのですが。 そうそうその前にきのう仙台を出発するときは雨でした。でも関山のトンネルを超えればきっと晴れているだろうと期待すること大でした。
きのうの午後の山形からの帰りの気温は27度、関山トンネルを超えたら21度という状況で雨降りでした。寒河江付近は雲は多かったですが、当然寒くはなく蒸し暑さも感じ、釣りには申し分ない天気でした。奥羽山脈一つで天国と地獄の違いでした。
まあそれはともかく、大沼オトリ店で入漁証やオトリ鮎を買いました。 正直に申せば、日釣り券(1500円)ではなく”年券”(7000円)を買ったのです。去年のことがあるので、今年は最上川は鮎釣り河川として”復活”するだろうと、自分に都合のいいように解釈してしまったのです。希望的観測そのものです。
オトリ鮎は1匹500円です。ここのオトリ鮎は実に立派なもので、こんなに大きくていいのか、寒河江川で釣れる鮎よりも大きく立派なのです。極端に大きくはなく、かといって小さくもない元気な鮎を2匹選びました。 若旦那?曰く、寒河江川の鮎は小さい。最上川はバスが多くなり、リリース禁止にした、とか言っていました。
水は澄んでいました。水量は多めのため、去年からの原則「膝上より深いところには入らない」ということを守ったのですが、となるとほとんど左岸ヘチしか入れないということになってしまいました。
実釣時間は9時25分から10時30分の1時間5分。いやあとっても長く感じました。たった1時間なのに。水中糸は0.1号の複合メタルかな。仕掛けとしては頑丈なものにしました。去年同様に第1と第2組合の境界のちょっと上流から釣りスタートです。
オトリ鮎がなかなか潜ってくれないので背バリを装着しました。去年までなら10分もすれば心地よい当たりが伝わってきたものですが・・・・・。釣り人はガラガケの人もいません。だあれもいません。いるのは現実を知らない、希望的観測で竿を出している自分だけです。
掛かりません。掛かる気もしなくなってきました。そして思ったこと、願ったことは「バスでもいいから掛かってくれ」というものです。ここまでくると悲しいということを超えて哀れですね。そしたら、10時前ですか、グググッという何かが掛かる感触が伝わってきました。
これは喜ぶべきことか悲しむべきことか。当然敵は近寄ってきません。好き勝手に動き回ります。でもこちらも鮎釣り師の意地があります。負けてたまるか!と何とかして敵の姿を見据え、左岸の浅瀬に打ち上げて討ち取ってやろうと思ったのですが、流芯(というには手前過ぎますが)の方へ走られるともうどうしようもありません。 でも幸か不幸かハリが外れてくれたのです。 本来ならラッキーなのですが、オトリ鮎はもう亡くなっていました。
残るはもう1匹のオトリ鮎。気を取り直して、今度は去年掛かった瀬の方で竿を出すことにしました。少し下って背バリのほかにおもりも使って早瀬や急瀬に沈めようとしますがなかなかうまくはいきません。押しが強いため浮いてしまいます。
それで急瀬や早瀬のすぐ上の押しの強い流れに沈めたところ、一発で掛かりました、鮎がと言いたいところですがバスでしょう。 このバスは手前によってきたりもして何とか採れそうかなとも思ったのですが、2,3メートル先の水中でニンゲンを小馬鹿にするように腹を見せたかと思うと一気に右岸側へ泳ぎ出し、今回は糸が切れてしまいました。それでジ・エンド
下の付け糸とハナカン周り仕掛けのチチワのところで切れていました。オトリ店の若旦那が言っていました、56センチのバスもいると。 という次第で1時間で2回掛かり、2回とも生き死にの違いはあれオトリ鮎を失いました。敵は鮎ではなかったです。
車を止めたのは毎度のことで、平塩橋の脇から遊歩道へ出て、取り外し可能な車止めを外してから下流へ走ってゆ~チェリーの向かい側に止めます。きのうは橋の手前に駐車車両が3台ありました。鮎釣りというよりはバス釣りに来ているようでした。そして橋下に面したところにいままで見たことのないような看板が立っていました。
それがこれです。 たまたまなのですが、掲示板の上に二人の若者が映っています。当然鮎釣りではございません。バス釣りでしょうか。この写真は車から撮りました。
でも遅いですね、遅すぎました。 もうこの付近はバスに征服されていました。もう元に戻ることは無理でしょう。 地元の知り合いの鮎釣り師と寒河江川のチェリーランドで話す機会があったのですが、私はもうあの付近は「駄目だね」と言ったら、「98%バスが掛かる」と。
彼は、なんでも小口バス(スモールマウスバス)が爆発的に増加した!と言っていました。
1年でかくも変わってしまいました。ガッカリです。残念です。 こうなればもうバスバスターズを編成して、ルアーでバスやブルーギルを釣りまくり駆除でもしないと無理でしょうね。