いちゃりばちょーでー

多摩湖・狭山湖周辺の自転車サイクリングの日記。関東近辺の山歩き、奥秩父某山小屋でのお手伝いなど。

特別編 94年夏 北海道ツーリング⑩

2005-02-18 20:37:26 | 特別編
北海道ツーリング①はこちら

9/13 いよいよ北海道での最終日である。
もうすっかり「旅が日常」という感覚になっている。それまで数回の長い旅行をしてきたが、私はこの感覚が非常に好きである。しかしそれも今日までという思いが少し寂しい気持ちにさせる。
前の日のヒッチハイカーは当然といえば当然、スカイラインの旅行者へのヒッチハイクに成功し、観光しながら私と同じく釧路方面に向かうとのことである。
相変わらずの雨の中、霧多布を通って厚岸へ。ここのセイコーマートでの昼食以外、この日は休憩をしなかった。悪天候だと休憩も面倒である。
そこから数時間でついに釧路に到着。スカイラインの二人が偶然出迎える形に。

挨拶をして二人を見送った後、フェリーまではまだ時間があったので、駅構内のラーメン屋で到着を祝い生ビールとラーメン。これまでの長い道のりを思いかえした。
ビールを飲みながらふと、「ここからさらに旅を続けようか」と考えたがその思いを振り払った。今になるとあと一、二週間旅を続けても良かったのではと思う。

それからゆっくりとラーメンを食べ、フェリーターミナルに向け最後のひと漕ぎを始めた。

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特別編 94年夏 北海道ツーリング⑨

2005-02-18 20:24:12 | 特別編
9/12 羅臼のライダーハウスで朝を迎える。この旅も大詰めに向かっている。翌日夕方のフェリーで釧路から帰る為、釧路方面へと進まなければならない。標津・別海をひたすら南へ。途中の商店でパンを買い、近くの海岸で食べる。このあたりでスカイラインに抜かされ、なぜかハザードランプを点灯される。挨拶のつもりだろうか。
国道244・243で厚床で釧路に向かう国道44号につきあたり、右折する。このあたりから雨が降り始め、翌日夕方の釧路着がほぼ確実となった為、泊まる場所探しに。霧多布のあたりにもライダーハウスはあったが、連日のライダーハウスに辟易していたこともあり、根室本線の浜中駅に駅寝することに。

駅の売店にいたおばちゃんに承諾を得て、食事の準備にとりかかろうかとしたところでヒッチハイカーも泊まるとのこと。早速宴会の準備になる。二人で酒を飲みながら話しをしているとまた別の旅人らしき人がアルミホイルの包みを持って駅舎に入って来た。荷物満載の自転車が置いてあるのを見て、駅前の定食屋でジンギスカンを差入れがてらに作ってもらい駅寝の仲間に加わるようだ。
すぐに打ち解け話をすると、車で一人旅をしているとのこと。車種を聞くとスカイライン!!
数時間前に私を追いぬいた人であった。ハザードの件を聞くと「よく出すんだよね~」とのこと。
ヒッチハイカーの趣味が絵を描くことらしく、わたしも色鉛筆を借りて本日の寝床を描いてみた。


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特別編 94年夏 北海道ツーリング⑧

2005-02-18 20:04:34 | 特別編
9/11 ウトロから羅臼。当然知床峠越えである。この数日前に北見峠を越え、標高はさほど変わらないが、登り始めが海岸で標高0メートルなので、角度がきつい。途中行動食を食べながらの挑戦だったが、今思えば羆に襲われなくて運が良かった。
数時間かけて峠に到着。ずっと押して登った。峠からは羅臼岳、国後島などがはっきり見ることができた。

ここからは自転車の醍醐味、下り坂である。自分で積み重ねた高度を高速で走り抜ける。数時間かけて登ったのにその数分の一の時間で下ってしまうのだからもったいない気もする。
羅臼に到着し標津方面へ。
この日はあまり走らないことを決めていた為そのあたりの河口で仕事をしている老人に話しかけてみる。鮭を獲る仕事をしている方で、仕事のこと、海のこと、昔のことなどいろいろな話しを聞かせてもらう。さらに九州から仕事で来たというおじさんも一緒になり、長時間話しこんでしまった。鮭を二、三匹持って行けと勧められたが自転車のため丁重にお断りする。帽子からはみでた髪が、灼けて金色になっているのが印象的だった。

漸く話しを終え、その近くのライダーハウスへ。そこのオーナーは漁師と仲がいいらしく、毛がにとかを御馳走になった。


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特別編 94年夏 北海道ツーリング⑦

2005-02-18 19:41:38 | 特別編
明けて9/10、北見峠越えである。早めに出発し早速峠道へ。これまでの走行で多少足が鍛えられていたらしく、たいして苦労もせずに越えることができた。

そこからはオホーツク海に向けて一気に下る。途中遠軽の定食屋で昼食にしたが、ここで店のおばちゃんが勝手に大盛りにしてくれた。この後数回このような出来事に遭遇した。よほど腹を空かしている顔をしていたのだろう。食休みそこそこに湧別へ。ここまでこの旅最高のペースで進むことが出来た。調子にのりサロマ湖沿いを知床方面に走り出したがこのあたりで急にヒザが痛くなる。やはり調子に乗りすぎたようだ。サロマ湖の先、常呂町の旧常呂駅にあるライダートレインに宿泊。
ここでライダー達数人と恒例の宴会をしたが、非常に盛り上がった。そして話しをするうちに判ったのだが、宴会をしている全員が同い年だったのである。更に盛りあがり夜更けまで飲みつづけた。

翌日は網走を通過しウトロへ。途中からずっと雨に降られ、夕方ずぶぬれになりながらライダーハウスにたどり着いた。ここまではずっと自炊をしていたが、宿の近くに良さそうな居酒屋があったため、そこに入る。(一人だったか他の旅行者と一緒だったかは記憶無し)

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特別編 94年夏 北海道ツーリング⑥

2005-02-18 19:25:13 | 特別編
9/9 同行者と別れたが、この日は大学の宿泊施設にいた別の友人と一緒に旭岳に行く。その後友人と別れ、いよいよ一人旅に。共同装備のテントはAが持った為これからはライダーハウスか駅寝での旅となる。この日は富良野のライダーハウスに宿泊し今後の進路を検討する。ライダーハウスに泊まるのは初めてだったが、自転車ツーリングということで、オートバイの人から尊敬のまなざしを受けることになる。これはどのライダーハウスでもおおむね同じだった。

9/10 進路を旭川経由でサロマ方面に行くことにし、とりあえず旭川へ。そこから東に向かい、北見峠を越えることに。しかし上川あたりで天候が怪しくなり、時間は早かったが上川のライダーハウスに泊まることにする。到着時間が早くひとりぼっちだったことを記憶しているが、その後の夕食とかは憶えていない。他の旅行者と話さなかったのだろうか。

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特別編 94年夏 北海道ツーリング⑤

2005-02-18 17:22:03 | 特別編
9/6 札幌で朝を迎え旭川方面へと進む。国道5号にかわりこの日から国道12号での道のりだが、札幌を抜けても比較的街中の単調な道を走る。岩見沢を抜けると滝川あたりまでの直線道路日本一の29.2㎞を通過。自転車では長すぎる直線だが、途中に陸橋などがいくつかあったりで、あまり実感が湧かなかった。
この日は滝川まで走り、河川敷のキャンプ場にて宿泊。前日飲みすぎだった為この旅唯一の休肝日となった。

次の朝は旭川近辺まで行き、その翌日から美瑛にある大学の指定宿泊施設に予約を入れていたが思ったより順調に距離を稼ぐことができた為、予定を一日早め美瑛まで行ってしまうことにする。
途中旭川に寄り、行きたかったラーメン屋「蜂屋」にて昼食。煮干のだしが効いていて大変美味しかった(ように記憶している)。
その後美瑛の宿で3泊し、美瑛・富良野を荷物なしで走りまわったりした。
ここまで走る中、各人の日程の都合などにより3人別々の方向に行くことにした。

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特別編 94年夏 北海道ツーリング④

2005-02-18 17:02:05 | 特別編
9/5 余市の海岸で朝を迎えたが、テントは砂をかぶっていた。風が吹いていたのだろう。
この日は札幌までの比較的短いコースで、夜はビジネスホテルに宿泊しサッポロビール園に豪遊しに行く予定である。
海岸線沿いなので登りは無いと思っていたが、実際は登り下りがけっこうあった。途中私がテントのポールを落とし後ろを走るMに拾ってもらうというトラブルがあったが夕方早い時間には札幌の街に入って行った。
ビジネスホテルにも無事チェックインし、待望のビール園へ。ジンギスカン食べ放題ビール飲み放題 3,000のコースで生ビールを10杯近く飲み肉を激しく食べる。
十分満足しベッドで就寝。久しぶりのふかふかのベッドでたっぷり睡眠をとった。

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特別編 94年夏 北海道ツーリング③

2005-02-18 16:03:37 | 特別編
9/3 3日間の合宿後サークルのメンバーと別れ、3人は一路北へとペダルを漕ぎ始める。

大沼から森を経由し噴火湾に沿って長万部方面に向かうのがこの日の予定である。大沼から森まではずっと緩やかな下り坂で、函館から少し稼いでいた高度を使っていくことになる。森から海沿いに出たが、天候は曇天、北西からのやや強い風が吹き続けている。
自転車でのツーリングに向かい風はつき物だが、やはりつらい。この日は長万部のキャンプ場まで走りこの旅初のテント泊となった。

翌朝は山越えをして一気に日本海側の余市まで進む山岳のロングコースだ。
朝食を採り早速出発。いきなりの登り道である。しばらく登り下りを繰り返し、夕方に漸く余市に到着。海岸の砂地にて野営をした。夜中に暴走族が花火をテントのすぐそばでやっていたそうだが私は熟睡の為全く気が付かなかった。



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特別編 94年夏 北海道ツーリング②

2005-02-18 15:04:18 | 特別編
おそらく学生時代にしかこのような長旅をする機会はないだろうと考え、サークルの合宿が北海道で行なわれるということもあり、仲間3人での北海道自転車ツーリングを計画した。
上野より夜行列車で青森まで行き、青函トンネルを通過し8/31の昼頃に函館駅に到着した。谷地頭温泉などを廻った後、函館ビアホールで北海道到着の乾杯をし、函館駅のロッカー付近にて駅寝をする。当時函館駅では駅寝をするサイクリスト・ヒッチハイカー等が多数いたのを覚えている。現在はどうなのだろうか。

翌日は合宿地の大沼公園まで向かう日だがあいにくの雨天。本格的な走行はこの日がはじめてだが、やや残った昨日の酒とあいまってなかなか厳しい船出となる。
同行者はAとMだが、Mは今回のツーリングの為に自転車を買ったまったくの初心者で、荷物も軽めのはずだがAと私のペースには合わない。ムリにペースを合わせることはせず、Aと私は分岐点まで走ってMを待つということにする。この走り方は、3人で行動中ずっと繰り返された。
雨の中走りつづけ、合宿の集合場所になんとかたどりつく。

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特別編 94年夏 北海道ツーリング① 概要

2005-02-18 15:02:26 | 特別編
期間:94年8月28日~9月17日

行程:上野より輪行~函館~大沼(サークルの合宿)~長万部~余市~札幌~滝川~旭川~美瑛・富良野~上川~遠軽~湧別~サロマ湖~網走~斜里~知床峠~羅臼~浜中~霧多布~釧路~フェリーで東京
(函館~美瑛まで3名で行動)

自転車:BIANCHIのマウンテンバイク

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