自分も救急車に乗り込み救命センターに向かった。初療室で救命処置がなされたが、診断はやはり骨盤骨折だった。まあとりあえず現場での自分の判断がよかった?のと、迅速な救命センターでの対応ができたこともあってこのご婦人は一命をとりとめた。ところがこの高齢のご婦人は、もしかしたら以前からそうであったのかもしれないが認知症を認め現場の記憶が全くないのだ。しかも意思疎通すらも不十分な状態であった。しかしながら救命医にとって「判断・処置を的確になしたために傷病者を救命できた」ということは合格点である。現場で自分の適切な判断がなければこのご婦人は亡くなっていたかもしれない。自分も少しは胸を張ってよいのである。ところが・・・