昔、街のショーウインドウにサマーセーターがディスプレイされていた。初夏用の涼しげなものである。ところがそれを見て驚いた。そのノースリーブのセーターの首周りはゆったりとはしていたがタートルネックなのである。本来タートルネックは防寒用のものである。ところがノースリーブとの混在は奇妙に感じる。暑いのか寒いのかはっきりしてほしい。まあこれも「ファッション」なんだからといえば話が済んでしまう。しかしそれにしても衣類というのは外気温の身体への影響を緩和するものであろう。このセーターのコンセプトは自分では理解しがたい。ファッションとは「我慢すること」なのであろうか? ああ、そういえば、真夏に暑い激辛ラーメンを食べると食後清涼感をおぼえるので、その類の「矛盾する正反対コンセプト」なのだろうか・・・・、いや、そんな訳はないか。