「そのようなことを聞いているのではなく、事故の時の信号は赤、青どちらだったのですか?」 話はどうもバイクの運転手曰く、配達中に青信号で通過しようとしたら、○○さんが横断歩道が赤にもかかわらず横切ろうとしたために起こった事故であると話したようだ。「うちの母は赤信号で横断するような人ではありません。あの運転手は虚偽の証言をしています。さあ、赤、青どちらでしたか?」と詰め寄られた。あの時間帯は歩道も暗く人通りも少ない。第三者は自分だけであった。そんな事いわれても傷病者の救護しか頭にない自分にとって、現場の信号の色なんてどうでもいいことである。なんだか自分が取調べを受けているようだった。