吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

知らぬは私だけ? その1

2011年02月02日 06時38分26秒 | インポート

 大学勤務医時代の話である。救命センターでも退院後の患者さん用に「フォローアップ外来」というものがある。当初は教授など上の先生方が受け持っていたが、担当先生の転任などで時々外来に穴があくことがある。自分はその都度リリーフ的に「穴埋め」に狩り出されていた。後年になってからは自分の外来となったが、当時はもちろん後任の先生が決まるまでのワンポイントリリーフであった。まあ「外来臨時補助医」であるので患者さんとは短い付き合いであろう。しかしリリーフであってもまずその外来に通院してくる患者さんのプロフィールや既往を知ることが必要である。その患者さんのカルテで過去の記載をすべて読み直し、どのような疾患で入院し、そして退院後はどのような投薬が行われているかを把握することになる。一時的なリリーフであっても情報がなければ診療できないので過去のカルテを読み返した。