吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

知らぬは私だけ? その2

2011年02月03日 06時24分51秒 | インポート

 ある患者さんのカルテを読み返した。数年前に軽い脳梗塞で救命センターに入院した患者さんである。この患者さんの外来担当医は転勤、転任で、すでに何人か交代し自分で4人目である。脳代謝改善薬と降圧剤が処方されているだけで特別な治療はない。隣県から2時間かけて通院されているが別に大学病院の外来でフォローするような状態ではない。こんなに遠いのにこちらまで通院させているのか、あるいは本人が望んでいるのかわからない。しかしながら中には待ち時間が長くても、また通院距離が遠くとも「やっぱり大学病院が好き」という患者さんも数多くいるのも事実である。しかもこの患者さんは数年以上も通院しているので、自分のようなリリーフ投手の分際が「お近くの医院さんに通院してもいいんですよ」と今更、出すぎたことは口が裂けても言えないのである。