吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

知らぬは私だけ? その3

2011年02月04日 06時44分29秒 | インポート

 この患者さんは高齢の女性である。いつも笑顔ではきはきと受け答えをする。家の庭はかなりひろく、かなり多種類の花を育てているらしい。数年前に都内のお屋敷を売って、ここ隣県の郊外に越してきたと言っていた。毎日水やりをして手入れするだけで半日はかかってしまうが「毎日、沢山のお花たちと会話をしてとても幸せです」と嬉しそうに話していた。また昔のアルバムを持参してくれた。見ると旧制高女時代の写真である。どうやらかなり裕福な家庭に育ったお嬢さんらしい。また時々話の中では「今年の夏はずっと伊豆の別荘で暮らしましたの。緑が多くていいですわよ」と資産家のようである。少し気になったのは薬を1か月分処方するのだが通院が2~3ヶ月に1回なのである。薬ののみ忘れなど怠薬しているそぶりは全く感じられない。でも日数と処方薬の数があわないのである。