吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

大相撲疑惑 その3

2011年02月17日 07時11分29秒 | インポート

 このような疑惑騒動のときによくテレビに出てくる相撲記者クラブ会友の評論家がいっていた。「相撲は格闘技ではないのです」と。これも、けだし名言だと思います。単に格闘技ではなく神事でありセレモニーであり、また郷土力士の立身出世のマイルストーンでもあるのです。相撲に入る前は地元では嫌われていた札付きの悪童が、相撲に入り番付が上がると今度は故郷で立身出世のお手本として歓迎され応援を受けるというパターンがよくある。この例などはまるで「大衆の手のひら返し」のようで自分は納得がいきません。でもこの図式は当然のように広く受け入れられており相撲が格闘技ではないという所以になっているのかもしれません。だから勝ち負けにこだわるガチンコ相撲のみ追及するのはよくないと思いますけども。協会理事長が「過去に八百長はなかった」と言い切っていますが、そう言わざるを得ない立場だから気持ちはわかります。そしてそれを「嘘だ! そんなはずはない」と糾弾するのは野暮というものでしょう。『お兄ちゃん勝ってよかったねぇ~、初優勝おめでとー』という時の感覚でこの言葉を受容してあげればいいのですよね。