大昔、日本医師会会長が武見先生の時代である。武見先生はかなりの勉強家であったそうだ。朝は暗いうちからおきて何十もの医学文献に目を通してから1日の仕事を始めたそうである。人づてに聞いた話であるが「医者は経営のことなんか考えなくていい。保険点数を確保して生活を保障してやるから、経営など考える暇があったら医学の勉強をしろ。」と言っていたらしい。医者や研究者や学者などが生活のことを考えずに仕事に没頭できる環境はうらやましい限りである。しかし今ではそれは無理である。経営効率やら何やらを考えないと今後は自分も危ういであろう。それにしても国は地域から中核病院が撤退している現況をどう捉えているのだろうか? 単に医学部を増やして医者を増やせば事足りると思っているのだろうか? 根本は医療経済の問題なのに・・・。