さて夕刻になって空港に着いた。すでに航空券も座席も確定しているため時間的な余裕は十分あった。しかし日曜の夕刻である。早めに搭乗口にいたほうが無難と考え手荷物検査ゲートに向かった。順番待ちの列はさほど混んではおらず10分程度で手荷物ゲートを通過できた。搭乗ゲートの近くの土産物屋でビールを飲みながら随分時間を潰して待っていた。さていよいよ飛行機に搭乗したがいつまでたっても離陸しない。しばらくして機内アナウンスがあった。「手荷物検査場が混雑のため搭乗予定のお客様がこれない」のだそうである。こちらは「それ」を見越して早めに予定を切り上げて来たのである。比較の対象にはならないだろうが新幹線なら理由の如何にかかわらず時間が来れば発車する。遅れてきた乗客を待って1時間近くも離陸を遅らせるのは如何なものかとも思われた。「離陸時刻に搭乗ゲートにいなければ飛行機に乗れない」のは当然のことであり自己責任だと米国の国内線で昔学んだ。日本ではサービス過剰ではないのか? 釈然としない。