まさにPCでの学会発表も日進月歩である。昔は総天然色のカラースライドでも驚きであったが、その後は写真も自由に貼り付けられるようになった。しかも今では動画が「きちんと動いて」観られるのである。これを成しえたのは急速なメモリーの増設であろう。メモリーが多くないといろいろな作業やデスクトップ上での活動ができない。写真などの画像情報は特にメモリーを必要とするが、それを動かす動画となるともっとメモリーを必要とするだろう。手書きの原稿を写真に写して、そのポジフィルムをスライドの枠に装着していたアナログの時代は何だったのだろうか。そこまでに介在するタイプ代書屋、写真屋関係の職種は、これらPCの進歩で職をなくしたようだ。昔、学会発表直前に写真屋によってスライドを受け取り大急ぎで会場に飛んでいったことも懐かしい思い出である。現在ではノートPCさえあれば発表会場でチョコチョコっとスライドの手直しができるのである。