吉田クリニック 院長のドタバタ日記

日頃の診療にまつわることや、お知らせ、そして世の中の出来事について思うところ書いています

M氏とD45 その6

2012年12月07日 06時48分05秒 | インポート

 小さい頃の「刷り込み」とは恐ろしいものである。Martinに対して神格的価値を抱いていた世代は数十年経過してもやはりギターはMartinなのである。少し仕事やお金に余裕も出てきた。ローンを組めば何とかなる。そして楽器店にいってみると今ではMartinの総代理店は某大手楽器店になっており、しかも驚いたことに高級手工ギターだったはずが量産化されて価格も安価になっているのであった。ディランの曲ではないが「時代は変る」であった。さて店頭でおそらく生まれて初めてであろうMartinを手にして試奏した。ついに・・あの感動が体験できるとワクワクした。しかし実際はその逆で唖然として力が抜けたのである。「はぁ?Martinの音はこんなもんだったっけ?」 当時感動した音色などではなかった。量産されたためなのか、木材の種類が変ったためなのか、あるいは自分のただの思い過ごしなのか? とにかく理由は分からないが、安くなっているとはいえ大枚はたいて買う気は起きなかった。