永青文庫が所蔵する墨蹟の中に、一休宗純の書「諸悪莫作 衆善奉行」がある。雄渾達筆なこの書は「諸悪莫作 衆奉行」と「善」の文字が抜けていて、後で小さな文字で脇に書き加えている。展覧会「大名細川家-文と武の軌跡」の記念誌によると、「釈迦十大弟子の一人で多聞第一とされた阿難尊者が、ある人の仏の究極の教えとは何かという問いに答えた偈「諸悪莫作、衆善奉行、自浄其意、是諸仏教」からとった二句」と解説して有る。
「悪いことをするな、善いことをせよ」という意味だそうだが心しなければ成らない。
沢庵和尚が忠利に贈った書について、綿考輯録に次のような記事が有る。
沢庵より忠利君江書被進候語章
無心益有好 無事是貴人
諸悪莫作 衆善奉行
忠利公 沢庵
右之黒(墨)蹟、寛永十八年三月廿八日中庵掛物ニして江戸江持参有之
どうやら此の二句は、僧籍の方の揮毫の言葉として、もてはやされていたのかも知れない。二つ並べて展観できないものかと思ったりする。
「悪いことをするな、善いことをせよ」という意味だそうだが心しなければ成らない。
沢庵和尚が忠利に贈った書について、綿考輯録に次のような記事が有る。
沢庵より忠利君江書被進候語章
無心益有好 無事是貴人
諸悪莫作 衆善奉行
忠利公 沢庵
右之黒(墨)蹟、寛永十八年三月廿八日中庵掛物ニして江戸江持参有之
どうやら此の二句は、僧籍の方の揮毫の言葉として、もてはやされていたのかも知れない。二つ並べて展観できないものかと思ったりする。