津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

陸上自衛隊第八師団/北熊本駐屯地「防衛館」

2011-04-07 13:07:52 | 熊本

             http://www.mod.go.jp/gsdf/wae/8d/sta/kitakuma/mein/mein.html       
 
 先にご紹介したが、陸上自衛隊第八師団・北熊本駐屯地内に、郷土資料館「防衛館」がオープンした。
北熊本駐屯地の公式ホームページのコンテンツに、その「防衛館」がUPされた。

今般の東北地方の大震災を受けて、熊本からも多くの隊員の皆様が派遣されて、懸命の支援活動をされている。天皇陛下のお言葉ではないが、私達は素直にそのご努力に感謝の意を表するべきではないのか。自衛隊がもっと身近なものと成るためにも、今般の郷土資料館「防衛館」のオープンは有意義である。熊本の歴史を経年的に見れるこのような施設は他に類を見ない。駐屯地は今桜が満開だが、恒例の観桜会も取り止めとなった。お花見がてら多くの皆様が足を運ばれて、御覧いただく事をお勧めする。

           ちょっとツイート
               ちなみに駐屯地司令は、細川藩家老有吉家の直系のご子孫、有吉登聖准将である。         

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春の難敵

2011-04-07 09:57:44 | 徒然

 この時期になると、私は家族のひんしゅくを買うことになる。花粉症による大くしゃみである。これは我慢してもらうしかないのだが、当人は鼻水だらだら(失礼)で、ゴミ箱はティッシュの山と相成る。一両日のうちに鼻の周りはがばがばとなり、皮がむけだすとなんとも無様な面容となり外出もままならない。目もしょぼしょぼ状態で、手でこするので眼球全体が痛くてしょうがない。言上に及ぶと「PCやめたらどう?」と奥方のクレームが付きそうなのでこれは禁句である。今朝は起き掛け早々にシャワーに及んだが、幸いなことにまだくしゃみに至っていない。風向きのせいでもあろうか。ただ・・目が痛い。間伐などで手入れが届いた杉山では、花粉の発生は少ないと聞いたことがある。輸入材が安く入り、林業が立ち行かなくなって山は荒廃が進んでいる。これがスギ花粉にも関係しているのだろうか。花粉症もそんな時代を反映した現代病なのであろう。あと一月ばかり我が家族には、私の天地を揺るがすようなくしゃみで迷惑をかけることになる。

                   小国なる杉の美林や大くさめ  津々

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吉田傳太復仇現聞録(1)

2011-04-07 08:25:19 | 歴史

古人云天道(網)恢々疎ニシテ不漏トハ信ナル哉 吉田傳太去ル慶應元戊辰ノ年其ノ日旧藩主細川公旧領地今ヤ豊後国大分縣鶴崎龍興寺ニ於テ復讐ヲ遂タル始末ヲ原ルニ傳太ノ父ヲ平之助ト云 實ハ上羽蔀ノ第三子ニシテ 蔀ハ感公在世ニ用人ヲ勤メタル一ノ人物ナリ 吉田某ノ養子トナリ禄百五十石ヲ領ス 平之助天資明敏吏事二長ス 初メ穿鑿役トナリ郡代トナル 功續アリ 平之助築キタル所ノ新地今尚下益城郡松橋ニ在リテ新地嚆矢トス 累進シテ東京留守居役ヲ勤ル中文久二年十二月九日ノ夜当時用人ノ谷内蔵之允・中小姓頭ノ都築四郎・横井平四郎 
其砌越前春嶽公平四郎ハ通穪號小楠維新ノ初メ聘セラレ居タリ参與職ニ被任 明治二年一月一日参内ノ途上郡山藩士柳田直蔵ヨリ殺害ニ遇フ 直蔵懐中ノ書アリ其趣意ニ云 
横井平四郎此者是迄ノ奸計ハ不逞枚挙候得姑■舎之今般夷賊ニ同心シテ天主教ヲ海内エ蔓延セシメントス 邪教蔓延致候節ハ皇国ヲ外夷ノ物ト相成ス事顕然朝廷御当用之人材ヲ及殺害事深ク奉恐入候得共賣国之姦臣要路ニ塞リ居候得者前条ノ第ニ立至リ候故不得止加天罰者天下有志人 又小楠ノ所著ノ天道革命アリ其ノ論ニ云夫レ宇宙ノ間山川草木人獣之属アル猶人身四支百骸有ルガ如シ 宇宙ノ理ヲ不知者ハ首足ノ具アルヲ不知ニ異ナル事ナシ 然ハ宇宙ニアル所諸万国皆是一身体而無人我無親疎ノ理ヲ明ニシ内外同一ナル事ヲ審ニスベシ 古ヨリ英明ノ主威徳宇宙ニ溥ク万国帰嚮スルニ至ル者ハ其胸闊達物トシテ容サルナク事トシテ取ラサルナシ 其他慈他慈育心口天下異ナル事ナキナリ 如此ニシテ世界之主蒼生之君ト可云也 其身小ニシテ一体一物ノ理ヲ知サルハ猶全身ノ痿テ疾痛疴痒ヲ覚ユルト同シ百世身ヲ終ルマデ觧悟ナス事能ハス 亦可不憫乎抑我日本ノ如キ頑固固陋世々帝王血脈相傳エ賢愚之無差別其位ヲ犯シ其国ヲ私シテ如此無忌憚嗚呼是私心浅見ノ甚シキ可勝慨歎乎 然ニ堂々タル神州三千年皇統一系万国ニ卓越ス国ナリト 其心實ニ愚昧猥ニ億兆蒼生之上ニ居而己ナラス 僅ニ三千年ナル者ヲ以テ無窮トシ後世又如此トシ思フ 夫レ人世三千年ノ如キハ天道一瞬目ノ如シ 正与三千年ヲ以テ大數トシ又後世無窮ト云事ヲ得ンヤ 其興廃存亡人意ヲ以テ可計知乎今日ノ如キ実ニ天地開闢以来興廃気運ナルカ故ニ海外ノ諸国ニ於テ天理自然ニ本キ觧悟発明文化ノ域ニ至ラントスル 国不少唯日本■示タル孤島ニ拠テ帝王不代汚隆ナキノ国ト思イ暴悪愚昧ノ君ト雖モ尭舜湯武ノ禅譲放伐ヲ得事能ハズ 甚亡滅ヲトル心セリ 速ニ固陋積弊ノ大害ヲ攘除シ天道無窮大意ニ本キ狐見ヲ看破シ宇宙第一国トナラン事ヲ欲セズンバアルべカラズ 如此ヲ推窮シテハ遂ニ大活眼ノ域ニ至ラシムル者乎方今改進自由ノ両黨派タル者多クハ横井門ニ出ル
四名ト東京府下酒楼ニ於テ平之助ノ出京ヲ命セラレタル離盃ノ宴會を催シ居タル内内蔵之允ハ突然御用ノ事起リ前キニ帰リシニ平之助・平四郎・四郎ノ三人ハ残リ居テ酒汲シ酒宴ノ最中何者カ面躰ヲ隠シタル者三人ノ者抜刀ニテ駆込ミ来リ斬リ懸リタルニ平四郎ハ逸シ早クモ逃走シ四郎ハ手ヲ負イナガラ遁逃シ平之助ハ踏ミ止リ相働キ所々ニ重創ヲ蒙リタルニモ不屈奮闘シタルゾ 三名者共其侭退散シタリト 平之助ハ一旦宿所ニ帰タルモ無程重創ノ為メニ死亡セリ 誠ニ其場ノ事タルヤ不慮ノ出来事ニテ何者ノ何ノ意恨ニテ如斯狼藉ニ及ビタルヤ其事實一切分明ナラズ 其後平四郎ハ士道忘却致シ国辱ニモ係ル譴責ヲ蒙リ士席被差放都築ハ知行被没収平之助ハ前条ノ通リ相働キ死亡致タルニヨリ特典ヲ以テ家禄扶助米八人口ヲ被下付セラレタリ 却説平之助ニ男子二人アリ 吉田己久馬當年十九歳 後傳左衛門後ニ傳太ト改名ス 二男平太郎ト云 幼少復讐場不■ 傳太憤慨復讐ノ念ヲ起シ若黨田中辰之助 辰之助ハ一季抱ノ若黨ニテ平之助召連上京変後平之助怪我ヲ手厚介抱行届キ又傳太復仇ノ際迄始末附添イ専助力致タルニ付後従政府其志操ヲ被賞特別ヲ以一領一匹ニ被召加タル也 夫ヨリ津本又助ト変名シ或ル時ハ平民ノ姿トナリ或ハ又深網傘ヲ冠リ虚無僧ノ形トナリ種々ニ容貌ヲ変態シ国中ハ云ニ及ハズ東西ノ両京ヲ初メ邊土口ニテ所衆人ノ輻輳スル處ハ往テ探ラザルハナク親族等ノ者共ニ至ルマデ同心協力百方手ヲ分ケ探索スルモ一向ニ相分ラズ時ニ上羽清八ハ平之助實方ノ甥ナルガ復仇憂念ノ切迫ノ情ヨリ発狂家出其終處ヲ知ラズト云 傳太ハ清八ノ脱走スルノ情ヲ察シテ復仇ノ念益ニ切ナリ 時ニ客年東京白金邸ニテ輕輩ノ者ニ入江某ト云者故アリテ同役ノ某ヲ誤リテ邸内ヲ脱走シ竊ニ熊本ニ立戻リ妻ヲ連レ長男健太郎ハ其侭残シ置キ其妻ヲ連レ立去リタリ 偶文久三年九月両公子 護久公・護美公 上京セラル當時天下ノ形勢不穏二ヨリ無足者多人数召連ラレタリ 安野小屋之助モ其人数ニ加リタリ 同人右謙(ママ)太郎ヲ供人ニ連レ上京シタルニ健太郎一日洛中ヲ見物ニ行キ居タル処不斗両親ニ行キ逢イ互ニ歓ビ其場ヨリ謙太郎モ両親ニ連ラレ京地ヲ立退キ豊後国府ニ行キ相暮居ル内同所ハ其當時旧幕ヨリ諸浪人ヲ厳密ニ探偵シ或ハ捕縛シ或ハ放逐スル等厳敷如何ニモ潜伏成リ難カリシニヨリ両親ハ逸早ク立退キシニ健太郎一人残居タルニ依リ捕縛セラレ於同所被糾明タル処健太郎ハ決テ諸浮浪躰ノ者ト交接ナシタル自分ノ者ニハ無之段逐一素性迄モ明白ニ申出タルニ付府内ヨリ熊本藩廰エ護送セラレ直ニ熊本監獄へ入監セラレタリ 依テ精ニ穿鑿等被遂タル処結局健太郎ハ他藩ノ浪士共トハ一向ニ出會セズ肥後国脱走之者安田喜助・黒瀬市郎助ト於府内テハ専ラ出會致居タルト重テ穿鑿役ヨリ安田・黒瀬両人者如何ナル者ニテ如何ナル譯ニテ府内ニ参リ居タル歟ト被尋問タルニ此両人ハ客年於東京表吉田平之助ヲ殺害シ其後各所ニ潜伏シタルト 尚穿鑿役ヨリ吉田平之助ニハ何ノ遺恨ヲ以テ殺害致タル歟ト詰問セラレタルニ依リテ健太郎委細申出タル次第ニハ先ツ根元ノ大趣意ハ旧藩脱走ノ者堤松左衛門 外様足軽ハ兼テ尊王攘夷ノ志ヲ抱キ亡命シ長州ニ赴ク 當時轟武兵衛・川上玄斉同席ス 同所ニ於テ土州長州其外初版脱走ノ勤皇家大勢集會シ時躰ヲ論スルニ議論區々ニシテ一決セザリシ 結句ノ論二説ニ別レ一説ニハ兵庫開港ノ御運ニ至ラハ皇国ハ終ニ外夷ノ為ニ壓制セラル事必然ノ勢也ト 然ル兵庫ニ異国船停泊スルノ機ニ投シ挺身刀ヲ揮テ醜虜ヲ掃壌スルニ加カシト 又ハ一■ニ開港ヲ主張スル巨魁横井平四郎ヲ斬害シセンカ此二策ノ内一ニ決スルヨリ他謀ナシ 併シ五六輩ノ醜夷等ヲ討戮センヨリ寧ニ開港ヲ主唱スル横井ヲ誅戮シテ其根元首謀者ヲ滅絶スルニ如カズト議 此三決ス時ニ堤坐アリ進ミ出テ身不肖ナリト雖モ幣藩ヨリ出タル横井ヲ斬戮スル何ゾ他藩ノ人ノ手ヲ借ランヤ吾請フ先ツ往テ横井ヲ刺シ諸子ハ余ガ後ヨリ来リ援セヨト云 堤ノ決心顔色ニ顕ル 一坐皆其議ニ賛同ス

                          (続く)

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