佐久間氏のご子孫・佐久間凡雄さまから、御著「孤愁の武人・佐久間正勝 寛永諸家系圖傳に則して」をご恵贈いただいた。先に佐久間氏のに関する論考をお送りいただいた、金沢の吉原様の御仲介によるものである。お二方に感謝申上げる。
佐久間正勝は信盛の嫡子であるが、父信盛とともに突然追放されている。讒言によるものとされているが、信盛は翌年死亡、翌々年正勝は汚名も晴れて旧領を保障されて帰参、織田信忠の麾下となった。御著にもある如く、悲運の人である。不干斎と称し茶人として有名である。細川家に於いては三齋忠興との交流が色々な資料から伺われる。
再々ブログでも取り上げたが、旧臣久野氏の細川家仕官に尽力しその礼文に対する温かい返書二通が久野氏のご子孫のお手元にある。御著の中でも紹介されているが、不干斎の人間性を感じさせる書状である。佐久間さまの多岐にわたるご研究は、ご子孫ならではと感じ入っている。又熊本には佐久間角介を祖とする佐久間氏が在る。なかなか資料が乏しく詳細を知りえないでいるが、なんとか成果を得てご連絡することが出来ればと念じている。