津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

ご恵贈御礼「孤愁の武人・佐久間正勝」

2011-04-23 16:35:27 | 歴史

 佐久間氏のご子孫・佐久間凡雄さまから、御著「孤愁の武人・佐久間正勝 寛永諸家系圖傳に則して」をご恵贈いただいた。先に佐久間氏のに関する論考をお送りいただいた、金沢の吉原様の御仲介によるものである。お二方に感謝申上げる。

 佐久間正勝は信盛の嫡子であるが、父信盛とともに突然追放されている。讒言によるものとされているが、信盛は翌年死亡、翌々年正勝は汚名も晴れて旧領を保障されて帰参、織田信忠の麾下となった。御著にもある如く、悲運の人である。不干斎と称し茶人として有名である。細川家に於いては三齋忠興との交流が色々な資料から伺われる。

 再々ブログでも取り上げたが、旧臣久野氏の細川家仕官に尽力しその礼文に対する温かい返書二通が久野氏のご子孫のお手元にある。御著の中でも紹介されているが、不干斎の人間性を感じさせる書状である。佐久間さまの多岐にわたるご研究は、ご子孫ならではと感じ入っている。又熊本には佐久間角介を祖とする佐久間氏が在る。なかなか資料が乏しく詳細を知りえないでいるが、なんとか成果を得てご連絡することが出来ればと念じている。

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白河以北一山百文

2011-04-23 09:40:21 | 徒然

 今日の熊本日々新聞の「新生面」に、仙台の河北新聞の社名の由来が書かれている。これは誰もが知っている「白河以北一山百文」から来ているわけだが、薩長土肥の新政府の誰かは知らぬが、大ばか者が発した言葉である。社名はその侮蔑の言葉をあえて冠して、反骨の精神を表している。

 まさか長州(山口県宇部市)生まれの菅首相が、白河以北の皆さんから大ブーイングを受けるとは思いもしなかっただろう。腰に手をやりあの不可思議なニコニコ顔が被災地訪問にはなんともそぐわない。天皇皇后両陛下の被災地訪問に、被災地の皆さんが復興への希望を見出されておられるが、菅首相の訪問はなんとも頼りない。

 私達は明治の戊辰期の奥越羽列藩への官軍の容赦ない仕打ちを学んできた。
福島における原発立地は、ひとえに大都市・大企業への電力供給の犠牲となっている。まさに「白河以北」の地に押し付けられた感がある。

 司馬遼太郎の小説「斬殺」は、官軍の参謀・世良修蔵に対する憎悪の結末を描いた悲しい筋立てだが、いささかの共感を感じるのは私だけだろうか。
会津に対する不条理な攻撃や、庄内藩にたいする西郷の不可思議な温情など、いまだ許しがたい感情が存在しているように思える。

 日本は何時になれば一つになれるのか、強力なリーダーの下で希望ある青図を示してもらいたいものだ。

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