今日は寒いこともあって、家から一歩も出ず終日古文書を読んでいる。
手紙の返書だが、御赦免開地の譲渡に関わるものである。文面は丁重を極めている。
御尊墨被成下難有奉
拝見候女命残暑退
兼申候
ざっとこんな感じだが「女命」がなんとも判りかねる。
見事な筆の「め」を「女」と読んであるが、これは「如」であろうと考えた。
「命」はどう読んでも「命」である。如命でも意味が通じない。
判らぬ時のインターネット頼みで、「命」を検索してみると、「おおせ」と読むらしい。
これで「おおせの如く残暑退きかね申し候」となり一件落着とあいなった。
こんなことを約五時間、判らない文字を一つ一つ、「くづし字解読辞典」「くづし字用例辞典」に首っ切りでつぶしていく。
漢字はなんとかクリアしたが、カナ文字のくずしが何とも読めない。今日はギブアップとして終ることにした。
「楽をせず楽しく・・」をモット―にしているが、なんとか「楽々」読みたいといつも念じているが、それは問屋が卸してくれない。