津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■明和繁雑帳・會所舊記から(24)

2018-01-28 09:55:36 | 史料

九四九
百廿一
一海邊・川塘御普請方石場ニ御渡成鐵道具之事
  此儀、極々鍛不宜石割方差支申候付、至極之堅石は
  御郡ニより御支配銀の内を以、先為御試先掛被仰付、
  各別石割方宜御座候第一のミ掛替、先掛ニ差出申候て
  も急ニ相濟不申、且又焼刃祝なと御座候て、入用も御
  座候由、受取ニ参候者別て及迷惑申候ニ付、一切之鐵
  御道具為御試、一ヶ年分炭代共御惣庄屋へ被渡下候ハ
  ヽ、其所々之医師ニ合候様ニ、仕覺候鍛冶共ニ拵さセ、
  召仕セ申度奉存候、左候ハヽ御鍛冶方も御用滅シ、抱
  夫共之費も無之、石割方敢果取可申儀ニ付、願は右之
  通被仰付度奉存候
[上ノ付札]「此儀、追て可被及御達候事」

九五〇
百廿二
一津口・陸口出入運上銀之事
  此儀、上り帳・御郡代衆御扣・津方役人扣・御惣庄屋
  扣共ニ四冊調出申候ニ付、繁多ニ御座候間、上帳迄被
  仰付度奉存候、左候ハヽ問屋扣帳ニ私共加印仕、差返
  置、見合申節は其時々取寄見合可申と奉存候
[上ノ付札]「此儀、本行之通被相心得、御郡代扣は被差出候
   ニ不及候事」

九五一
百廿三
一諸船焼御印之事
  此儀、造替候得は、古船之御印は切抜返上仕、造改候
  船ニ焼御印願仕上申筈ニ御座候ニ付、必多度右之通申
  付候ても、船數餘計之所は居兼、前々焼御印繰状跡船
  ニ繰はめ置申候もの多御座候、此類其通ニ被仰付置被
  下候得は手數も滅シ申候
   但、零落之者共修復も難成、船及退轉解船之儀も難
   奉願、右船之姿ニて數年押移、運上銀上納仕候も御
   座候、右之通躰無シニ相成候船之儀は、御根帳御消
   シ被下度奉願候
[上ノ付札]「此焼印之儀、本行之通ニは難叶候、今迄之通可
   被相心得候、但書之儀は實ニ叶候様ニ委敷相しらへ、
   願出候ハヽ、根帳消方可被仰付旨候事」

九五二
百廿四
一諸船根帳之事
  此儀、年々御船方え調出申候、願クハ御根帳中折紙ニ
  座取廣調出置、若賣船解船等御座候節は願書差上申事
  ニ付、右御根帳朱書等を以、年々御用イ被下候様ニ、
  被仰付被下度奉存候
[上ノ付札]「此儀、本行之通根帳ニ成候様こしらへ、川筋御
   船方え差出置候ハゝ、彼方ニて願之時々直シ方有之  
   筈ニ被及御達候間、御郡間え年々仕出方ニは不及、
   勿論、御郡間え年々仕出來候も同前ニ被差止候旨候
   事」

  

コメント
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