遅ればせながら、12月29日返却の本をもって図書館行。今日の午後は天気が良くて汗ばむ感じ・・・
史談会の史料にすべく、いろいろ閲覧の上二冊の本から20枚ほどのコピーをとる。
日本の古本屋で8,000円する某書を買うために内容の下見、やはり買いたい・・・今年も本代に身を削る思いである。
帰りに松本寿三郎先生の御著を借りて帰宅、これから史談会のレジュメを作成しなければならない。
大変といえば大変な作業だが、この作業を通じて自分自身の知識の蓄積になることがありがたい。
わずかな距離なのだが、自転車をこぐ脚力の低下に驚かされる。これが75歳(そろそろ誕生日ですが?)の現実だと実感している。
二〇五
「天明七年正月日帳
此一宿問屋之儀被差出、以来馳通り之旅人ハ参り懸之問
屋ニ無異儀止宿仕せ候様、及達候事」
一通り掛六十六部、其外廻國躰之者一宿之儀、旅人問屋中
惣輪番にて受持居候處、右之通ニて之廻國躰之者、難儀
二およひ候様子ニ付左之通
新坪井町鍛冶屋町
米屋
總 吉
一是迄廻國躰之者計惣輪番と相究居候處、心得違ニて一宿
とさへ申候得は無差別、帯刀之面々、其外飛脚躰之者等
慥成ル往来手形持参いたし、紛敷儀無之ものも、廻國之
類同前ニ方角違之輪番先キえ送遣、旅人共色々申分も有
之たる様子ニ相聞、不都合之至候、右之類は参懸之問屋
二て不及僉議止宿致せ可申儀勿論之事ニ付、已來一丁限、
又ハ向寄/\申談、輪番を立置候儀は其通ニて、無遅滞
止宿致せ可申候、左候て今度相究候一夜宿えハ、六部・
其外廻國之者計送遣可申候
右書付惣て行司・別當え相渡、惣(アマ)吉えも右之通趣申渡せ候
事
右天明三年三月日帳
二〇六
御穿鑿所
御賄物所
荒仕子會所
右之所々近火にて危キ節は、町火消共え其所々御役人よ
り可及指圖候間、入込防可申候、自然御役人間ニ合不申
候ハヽ、町方根取より可及指圖候段、懸々え及達候事
右天明三年六月日帳
二〇七
一蔚山町旅人問屋桔梗屋・山城屋え宿着いたし候旅人共、
御府中徘徊致候節、木札を持せ置、右木札之合印、火廻
御物頭え相渡り、於途中改之節合印二引合、無滞被指通
候様ニとの儀、依願及達、追々熊本町中旅人問屋共より
同様ニ願出、何れも前條之仕法ニ及達候事
右天明三年九月日帳
二〇八
一熊本町人之儀、帯刀被成御免候面々ハ、来春より家内共
二影踏被差免段、懸々え令沙汰候事
右天明三年十二月日帳
二〇九
萬屋太郎右衛門
佐賀屋 武次郎
右は他國より罷通候節御使者幷薩州・其外御家中面々熊
本止宿馳通、御飛脚等之定宿、依願被成御免、依之為
御心付、毎歳米拾俵宛被渡下候間、居宅取荒不申様、兼
て相心得可申候、尤何れ之懸りニても、右躰之旅人参懸
宿之儀申聞有之候ハヽ、町役人より案内を付、両人宅え
無遅滞差越候様及達候事
但、和泉屋茂平次・伊勢屋宇三郎、助問屋被仰付候事
右天明四年閏正月日帳
二一〇
天明四年二月日帳
一町之者、御吟味筋付て御穿鑿所より呼出候節、是迄書付
等持参不致も有之、且同道人無之儀も有之様子ニ相聞候、
依之以来左之通、分書付ニ同道人名前をも書加、差出候
様及達候事
覺
何町
何 某
右は今日御呼出ニ付、―――相添指出申候、以上
何町
別當共
二一一
天明四年二月
一三丁目御門勢屯之内、西勢屯半分ハ当時ニては三方共町
並ニ相成申候、右町ニ懸候分は、常々町より掃除いたし候
様、御掃除方より達ニよつて及達候事
二一二
同年二月日帳
一御手木之者共之儀、當時迄無札ニて、見せ物・芝居等入
來候由、不都合之事ニ付、以来無札ニて堅入不申様及達、
右躰受負いたし候者共えも、知せ置候様及達候事
但、右一件長六河原ニて芝居興行之節、御手木之者之
内、無札ニて入込、及争論候より殊發候也