史料の置き場所がないから、ある史料の箱は地震後の引っ越し以来、私の洋服ダンスの上に乗っかっているものがある。
箱の中身は「有禄士族基本帳」の原本のコピー等の筈(?)である。
この度傘寿爺様は力をふりしぼって、1.75mの高さからこの重い箱を下すことにした。
あまりの重さに案の定持ちこたえることが出来ず、なんとか胸で受けてしまった。
入っていたのは「1、有禄士族基本帳」「2、譜代家来名附」「3、陽春集」「4、細川家家譜」「5、小山田次郎兵衛日記記録」等々である。
そしてここにある「1、有禄士族基本帳」「2、譜代家来名附」は、その名簿をすべてタイピングしてデータベース化した。
今皆さんが御覧になっている「有禄士族基本帳」である。
これを御覧になった方が、先祖探しに使っていただき多くの方が「先祖附」取得に結び付き喜こんで頂けた。
頑張ってつくった甲斐があったというものだ。
「3、陽春集」は細川齊護の道中記である。これもすべてブログでご紹介した。
「4、細川家家譜」は誠に膨大で、これは卒寿の爺様にとっては、タイピングは無理だろうと思うが、何とかスキャンニングしてみようかと思うが、1,000頁以上はある大物である。
「5、小山田次郎兵衛日記記録」は懐かしい。ここに隠れていた。地震後の引っ越しの際この箱に押し込んだものだろう。
もうお止めになったが、かっての史談会会員のF様から頂戴した貴重な記録のコピーである。
3、4、5 は改めて保存を考えている。
1、2 については幾たびも処分を考えたが、何となく処分しずらいものがあった中、そろそろその時期が来たかと観念している。
欲しいと思われる奇特な方が居られれば、お譲りするのにやぶさかではない。(乞ご連絡)
只気がかりが一つある。5・6年前図書館に出かけたところ、司書の方から、私の「有禄士族基本帳」に欠落している処があるとの指摘を受けた。
それと言うのも、図書館を訪れた方が指摘されたものらしい。その時はその方の名前が判らず修正はできずに今日に至っている。
今一度、処分前に照合をしようかと考えている。終った原稿は毎週のゴミ出し日にお世話になろうという魂胆である。
まさに終活である。