津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■景行天皇と熊本

2022-03-18 07:12:10 | 熊本

   倭は 国のまほろば たたなづく 青垣 山隠れる 倭しうるはし

 日本書紀・歌謡にある景行天皇の歌だが、この歌は熊襲征伐の砌、日向で都を想い歌われたものだと伝わる。(思邦哥)
景行天皇の熊襲征伐は8年に及んだとされるが、九州各地にはいろいろな伝説が残る。
豊前細川家を勉強していると「京都(みやこ)郡」という名前が登場するが、これもこの地に景行天皇が行宮を置かれたことによる。

     夕日と干潮が織りなす奇跡の絶景!! 熊本県宇土市「御輿来海岸」の美しい景色

 ところで熊本では今の時期、カメラマンの胸を騒がせる有明海の砂紋が美しい。「神輿が来る(神輿来)」とかいて「おこしき」と読むが難解地名の一つかもしれない。
干満の差がはげしい有明海は、この海岸では特有の大波を打つように見事な干潟が出来る。これに夕陽が差すと見事な一幅の絵となる。
今の頃は駐車場は先を争って満杯となり、それでも見事な夕景を見ようとするためには相当な坂道を歩かなければならない。というのもこの条件がそろうのは年に10回程の事と言われる。今年は4月21日を最後とするらしい。
私は20年ほど前、「満ち潮の神輿来海岸」に行ったことがあるが・・・ただの海の風景であった。

 一方福岡県境に近い荒尾市には「腹赤(はらか)」という地名が残る。腹の赤い魚を天皇に献上したことからとされる。
明治維新前まで、大宰府を通じて朝廷へ献上されたものらしい。

 いろんな土地でそれぞれに伝説があるのだろう。記紀の世界が息づいている。


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