図書館に出かけた折、目に飛び込んできたこの本を借りてきた。
熊本日日新聞社が平成20年に発行したものだが、今まで全く気付かなかった。
678頁に及ぶこの本は、編著者の尚絅大学文学部教授の能 陽石(本名・彰)教授が、奥様の協力を得て県下の538基の拓本を5年がかりで採られ、各人の歌や俳句また文学碑などの拓本・原文・状況写真や人物紹介などと至れり尽くせりで紹介されている。
能先生はこの本の出版を待たずにお亡くなりになっているが、心残りでおありだったろう。
一頁ずつページをめくりながら、大変な作業であったろうとただただ関心するのみである。
「あそこにこんな句碑がたっているのか」と、無知を恥じ入るのみである。
図書館の帰り道、江津湖の遊歩道から少し入ったところにある中村汀女の句碑「とどまれば あたりにふゆる蜻蛉かな」を、自転車を止めて眺めていたらまさしく蜻蛉が数匹舞っていた。
帰って確認するとp91にこの句が紹介してあり、その他数点の句碑が紹介されていた。
今度出かけた際に確認してみようと、いくつかの句碑の所在地をメモしたところである。