http://www.shinchosha.co.jp/geishin/201005/mini_f.html
股間若衆
日本近現代彫刻の男性裸体表現の研究
【文】木下直之
アドレスから内容を見てみると、【曖昧模っ糊り】と駄洒落を飛ばしての一文がある。
これは兎も角本を買わねば論評のしようがないが、大変興味深い。
「木下様んて何者?」とおもってぐぐって見た。
http://www.l.u-tokyo.ac.jp/CR/staff/kinoshita.html
いや~視点がなかなかユニークで面白そう。
最近世の中でいやに思えるのは奇妙な丁寧語である。「御」をつけりゃ~いいってもんじゃーなかろう、と68爺は頭にきているのである。近世に於ても「御」の字は氾濫していた。対象になるもの全てが、「お上」のものであるという考えなのだろう。
木下先生の紹介の文中に次のようにある。
なぜ、われわれは城に「お」を付けてしまうのか。これだって、大切な研究テーマになりうる。明治半ばになって、旧幕府関係者にその制度や役職の実態を聞き取りした『旧事諮問録』(岩波文庫)に、こんな興味深い話がある。外国奉行のほか、御小姓や御側御用取次などを務めた経験を有する竹本要斎が、質問をさえぎり、「御の字が付かぬと情合が移らぬ」から昔の言葉遣いで答えさせてほしいと断っている。竹本の生きた世界が、まさしく「お城」だった。
日本社会はそれからすっかり様変わりしたはずなのに、「お城」はなお存在を続けている。
「御の字」とは遊郭から派生した言葉らしいが、その意からすると最近の不可思議な丁寧語の冠の「お」は、まさに的外れである。『「御」の字を付けて呼ぶべきほどのもの』かどうか・・
木下先生の著書を購入すべく朝からごそごそしている。『旧事諮問録』(岩波文庫)も御同様である。