『最後から二番目の恋』…続編も含めてもう十年以上前のドラマだ。中井貴一と小泉今日子の主演で、鎌倉を舞台にした物語は本当にお気に入りだった。「事件」らしい出来事はほとんどなく、日常風景を織り込ませ中高年の恋模様を淡々と描いていた。脚本は岡田惠和。かの山田太一から褒める手紙が送られてきたという。
極楽寺駅が印象的で、鎌倉観光をした折に立ち寄ったことが懐かしい。さて内容はもちろん、この「最後から二番目の恋」というタイトルが洒落ていた。実際にそんな台詞があったわけではない(と思う)が年齢設定からのイメージだろう。では、なぜ「最後」ではなく「二番目」なのか。そんな些末なことに気を留めてみる。
「最後」の持つ本気度、切実感が、「二番目」と添えたことで多少和らぎ、それが肩の力の抜けた雰囲気に結びつくのだろうか。しかし、実際のところ、その恋が最後かどうかなど、神のみぞ知るである。もちろん、それは恋だけでなく、仕事や趣味、様々な目的行動に限らず日々の暮らし全てに言えるわけだが…。
先日、段ボールに詰められて刷り上がった拙著が玄関先に届いた。性懲りもなく第2作目である。さっそく取り出して「これが、最後から二番目の本かあ」と呟いたわけではないが、夜に寝床でふいに思い浮かんだ。こう書くと誰かに「えっ、まだ書くつもりなの!!」とツッコミを入れられそうである。…予定はない。
まとまった原稿がまだ残っているとか、新しいジャンルを計画中ということもない。従って実現可能性は高くないだろう。しかし今回の制作過程はそれなりに充実していたし、学びもあった。何より愉快だった。それゆえ、この齢になっても「最後から二番目の…」にしようかと後付けながら思えることの、この幸せよ。
極楽寺駅が印象的で、鎌倉観光をした折に立ち寄ったことが懐かしい。さて内容はもちろん、この「最後から二番目の恋」というタイトルが洒落ていた。実際にそんな台詞があったわけではない(と思う)が年齢設定からのイメージだろう。では、なぜ「最後」ではなく「二番目」なのか。そんな些末なことに気を留めてみる。
「最後」の持つ本気度、切実感が、「二番目」と添えたことで多少和らぎ、それが肩の力の抜けた雰囲気に結びつくのだろうか。しかし、実際のところ、その恋が最後かどうかなど、神のみぞ知るである。もちろん、それは恋だけでなく、仕事や趣味、様々な目的行動に限らず日々の暮らし全てに言えるわけだが…。
先日、段ボールに詰められて刷り上がった拙著が玄関先に届いた。性懲りもなく第2作目である。さっそく取り出して「これが、最後から二番目の本かあ」と呟いたわけではないが、夜に寝床でふいに思い浮かんだ。こう書くと誰かに「えっ、まだ書くつもりなの!!」とツッコミを入れられそうである。…予定はない。
まとまった原稿がまだ残っているとか、新しいジャンルを計画中ということもない。従って実現可能性は高くないだろう。しかし今回の制作過程はそれなりに充実していたし、学びもあった。何より愉快だった。それゆえ、この齢になっても「最後から二番目の…」にしようかと後付けながら思えることの、この幸せよ。